つい先日、BTOでの搭載が確認されたリファレンス水冷モデルとなるRadeon RX 6900 XTXですが、Sapphire製のものがブラジルの通販サイトに掲載されました。
ブラジルのサイトに出現。リファレンス水冷を採用するRadeon RX 6900 XT LC
つい先日、中国のBTOにてリファレンス水冷を採用したRadeon RX 6900 XTXが出現していましたが、GPU単品での販売としてブラジルのサイトに掲載がされました。
ブラジルでの価格は46万円。関税が高いので他国ではもっと安い模様
Radeon RX 6900 XTXについては、リファレンス水冷を写した画像や選別されたNavi 21 XTXHが登場するというリーク情報が4月頃に登場しており、RDNA2を採用するRadeon RX 6000シリーズとしては最も高いクロックで動作するモデルとして登場が予測されていました。ただ、当初はお蔵入りしたのではと考えられていましたがここ数日、前述の通り中国のBTOで掲載されるなど動きが活発化しています。
そんな中でブラジルのサイトに掲載されたのはRadeon RX 6900 XT LCと呼ばれるモデルで、末尾がXTXとはなっていませんが、水冷を示すLCがXTの後に付けられています。名称だけ見るとRadeon RX 6900 XTを水冷化したように見えますが詳細な仕様を見るとGPUコア数やVRAM仕様・容量などは同じですが、ブーストクロックはリファレンスの2250MHzから約8%向上した2.435MHz、メモリー速度は16Gbpsから12.5%向上し、GDDR6Xに迫る18Gbpsと大幅に向上しています。
GPU、メモリー共に動作速度が大きく引き上げられている事から、恐らく4月頃にリークされたNavi 21 XTXHと呼ばれるNavi21の選別品が利用されたモデルと考えられています。
TDPについてはサイト上には掲載されていませんが、Radeon RX 6900 XTが既に300Wとなっているため、それ以上になるのは確実と言えます。ただし、電源については8pin x 2で変更は無いため、大きく増えるという訳では無さそうです。
このRadeon RX 6900 XT LCが掲載されたブラジルのサイトでの販売価格は19,999.90レアル、日本円に表すと43万円を超える価格が設定されていますが、ブラジルは輸入品に対する関税が非常に高く電子機器などは40%近い関税がかけられていると言われています。そのため、それらを差し引くと25~30万円程度になるので恐らく日本で販売される際にはこれぐらいになると考えられます。
リテール版の販売は無いのでは無いかと思っていましたが、どうやら普通に売られるようです。Radeon RX 6900 XTについては日本では手に入りやすい分類になっていますが、海外では依然として在庫は無くされにその選別品となると入手難易度はかなり高そうに思えます。性能面でRadeon RX 6900 XTは4Kなど高解像度下ではGeForce RTX 3090に差を空けられていましたが、RX 6900 XT LCでは高い動作クロックや向上したメモリー帯域幅によって高解像度下でもRTX 3090またはRTX3080Tiに迫る性能を出せるのか気になる所です。
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