AMD Radeon RX 6000シリーズのミドルレンジモデルとなるRadeon RX 6600 シリーズ(Navi23)についてですが、Igor’s LABによってダイサイズやモバイル版における動作クロック、TDP、PCIeのレーン数など詳細について明らかになっています。
Radeon RX 6600 シリーズ(Navi23)の詳細判明
AMD Radeon RX 6600 シリーズの仕様については、先週も一部の仕様が判明していましたが、今回Igor’s LABによってダイサイズやモバイル版でのTDP、PCIeで必要となるレーン数などが判明しています。
ダイサイズ
Radeon RX 6600 シリーズのダイについては、35mm x 35mmのパッケージになっており、その中に14.28mm x 16.51mmのGPUダイが45度傾けられた状態で搭載されています。GPUダイサイズは235.76mm2となっており、大きさとしてはRadeon RX 5700 XTに採用されているNavi 10の251mmより少し小さいサイズに収まっています。ミドルレンジモデルのためミドルハイレンジのRadeon RX 5700 XTより小さいのは当然ながら、Infinity Cacheやレイトレーシングなど新機構を投入している中でダイサイズを縮小している事から設計面では大きく進化している事が伺われます。
TDPと動作クロック(モバイル版の仕様)
TDPと動作クロックについては、モバイル版Radeon RX 6600 シリーズの情報のみが出現しています。TDPについては各モバイルPCメーカーが90Wから65Wの間で選択する事が可能で、上限である90W仕様の動作クロックについてはブーストクロックが2350MHzになる模様です。なお、デスクトップ版については詳細は明らかになっていませんが、恐らくTDPは150Wとなり、ブーストクロックは2700MHz前後に位置すると予測されています。
VRAM仕様
VRAMについてはRadeon RX 6600 シリーズではGDDR6メモリーを搭載すると見られています。VRAMの容量については、8GBが標準となる見込みですが、仕様書には最大で16GBまで搭載できる事が書かれています。しかし、上位モデルであるRadeon RX 6700 XTでも12GBである事から16GBは現実的に考えられず、8GBが標準になると見られています。一方でRadeon PROシリーズ用に16GBが登場する可能性はあります。
PCI Expressとその他仕様
PCI Expressの仕様については、Radeon RX 6600 シリーズについても、他のRadeon RX 6000シリーズと同様にPCIe Gen4.0に対応する事になっていますが、レーン数についてはミドルレンジモデルである事からx8までの対応となる見込みです。ただ、x8接続でもPCIe Gen4.0の接続速度はPCIe Gen3.0のx16と同等である事からパフォーマンス面でのボトルネックとなる事は無いと見られています。
また、その他機能としてはサーマルマネジメントやパワーマネジメントに関する情報が記載されています。サーマル面では他のRadeon RX 6000シリーズと同様にGPUダイの各所に温度センサーが内蔵されているとの事です。
パワーマネジメントでは、アイドル時や画面を操作していないために静止している状態ではUltra Low Voltageモードになり、動作クロックや電圧を下げる機能などが搭載されるとの事です。詳細については不明ながら恐らく既にリリースされているRadeon RX 6000シリーズに搭載されているサーマル、パワーマネジメント機能はすべて搭載されるものと見られています。
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