AMD Radeon RX 9080 XT は開発中? 最大3.7 GHzでGDDR7を32GB搭載

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AMD Radeon RX 9080 XT は開発中? 最大3.7 GHzでGDDR7を32GB搭載

AMDのRDNA4アーキテクチャを搭載するRadeon RX 9000シリーズは2025年3月に発売されたRadeon RX 9070 XTは高い性能とNVIDIAに比べて安価な価格設定から大成功を収めたほか、2025年6月5日に登場するRadeon RX 9060 XTもAMDが紹介する性能ではNVIDIAのGeForce RTX 5060 Tiに近い性能を持ちながらも、価格は20%も安価になるなどRX 9070 XT並に優れたコストパフォーマンスを発揮すると見られており、人気が集まると考えられます。

こうした好調な状況を受け、長年NVIDIAに対して劣勢を強いられてきたコンシューマー向けグラフィックスカード市場において、今回のRDNA4アーキテクチャでシェアを奪還できるとの自信を深めたためか、AMDはNVIDIAのGeForce RTX 5080などのハイエンドモデルに対抗しうるグラフィックスカードを開発中であるとの噂が浮上し、その一部仕様に関するリーク情報が登場しました。

Moore’s Law is Deadが入手した情報によると、RDNA4アーキテクチャを搭載するハイエンドモデルの名称はまだ決まっていないものの、順当に行けばRadeon RX 9080 XTと名付けられると見られています。

スペックについては、GPUコアのCompute Unit数などはRadeon RX 9070 XTに搭載されているNavi 48 GPUと同等になると見られています。しかし、ゲームプレイ時の動作クロックは3.4 GHzから3.7 GHzにも達するエンジニアリングサンプルが確認されているとのことです。これは、Radeon RX 9070 XTに搭載されているNavi 48 GPUの標準的な動作クロックと比較して、約25%も高い数値です。

メモリーも大幅強化される見込みで、Radeon RX 9000シリーズで搭載されているGDDR6からGDDR7へ強化され容量も32GBへ拡充されます。また、GDDR7対応に伴いメモリーコントローラーなどGPUダイの一部に変更が入ると考えられ単純にNavi 48 GPUを高い動作クロックで動かすだけの製品では無いようです。実際に、製造プロセスも変更されるようで、現行のNavi 48が製造されるTSMC N4Pから動作クロック向上に焦点を当てたTSMC N4Xプロセスに変更される可能性があるとのことです。

この大幅な動作クロックの向上と強化されたメモリーシステムにより、4K解像度におけるゲーミングパフォーマンスは、Radeon RX 9070 XTに対して平均で28%向上すると見込まれるとのことです。この通りの性能で市場に投入されれば、ラスタライズ性能ではNVIDIAのGeForce RTX 5080を上回り、レイトレーシング性能においてもGeForce RTX 4080 SUPERとGeForce RTX 5080の中間に位置するなど、ハイエンドモデルにふさわしい性能を持つことになります。

ただし、現時点では最適化が進んでいないのか、消費電力は450Wを超えるケースも見られているとのことです。、今後の最適化によってはこの消費電力の改善が考えられるものの動作クロックを大きく盛った状態で動かしている事実は変わらないため、電力効率の観点では下がるため、最終的な製品でも400Wを超えるような消費電力になる可能性はあるようです。

なお、一部のAIBはComputex 2025でRDNA4のより強力なモデルを2024年後半に投入するという話をAMDから受け取っているとも言われており、これがRadeon RX 9080 XTになる可能性があるようです。そのため、2025年後半からこのRadeon RX 9080 XTなどハイエンドモデルについて何かしらの続報が登場し始めると考えられ、AMDが一度は投入を諦めたハイエンドモデルの出来栄え、そして性能や評価で急激に追いつかれているNVIDIAがどのような行動に出るのか注目が集まります。

ソース

AMD RX 9080 XT 32GB ES Leak: 3.7GHz, GDDR7, Release Date!|Moore’s Law is Dead

https://www.youtube.com/watch?v=HkUEijON-88

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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コメント

コメント一覧 (4件)

  • コスパの良さで選ばれているのにGDDR7やN4Xなんて採用したら果たして価格はどうなるのか・・・・
    調子に乗って失敗しなきゃいいけど

  • VRChatのように最適化されておらずVRAMを過剰に消費するタイプのコンテンツだと、今もなお7900XTX(24GB)の方が強かったりするけど、価格と供給次第では今後こっちが主流になりそう

  • 多くの人が思っていることですが、大容量VRAMは欲しいけどハイエンドはいらないということですね。
    9060XTでVRAMを両面実装やろうと思えば、32GB版を作れるのでは無いでしょうか。
    IntelのデュアルGPU 48GBに対抗して、48GB版を作っても良いんですよ。

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