AMD Radeon RX 9070 XT の在庫も戻り始める。13万円前半で販売中
2025年に登場したグラフィックカードはNVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズが極度の供給不足に陥る一方で、AMDのRadeon RX 9070 XTもコストパフォーマンスの高さから需要が集中し、3月に発売されて以降、一般販売が行われていませんでした。しかし、RTX 5000シリーズと同じく、供給状況が改善してきたのか、13万円と言う比較的お手頃な販売価格で在庫が戻り始めているようです。

Radeon RX 9070 XTに関しては発売以降、供給に対して需要が上回っている状態が続いており、4月終わりから5月初めにかけても15万円を超えるような高級モデルは売れ残っている状態の一方で、13万円~14万円台とコストパフォーマンスが高いモデルは皆無な状態でした。しかし、5月14日時点では最安値モデルが132,799円、また他のモデルも14万円を下回る価格帯のモデルの在庫が登場するなど徐々にではあるものの、需給状況が改善したのか在庫状況ならびに販売価格も下落方向になっています。

現時点で最安値で販売されているのがOCNオンラインショップに掲載されているPOWERCOLOR製のHellhound AMD Radeon RX 9070 XT 16GB GDDR6で、販売価格は132,799円となっています。この価格はRadeon RX 9070 XTが発売された時と同じ価格になっているため、購入を検討する価値は十分あると言えます。
GPU | 1FPSあたりのコスト | FPS | 販売価格 |
---|---|---|---|
Radeon RX 9070 XT | 1795円 | 74 | 132,800円 |
GeForce RTX 5070 Ti | 1884円 | 79 | 148,800円 |
ただ、注意点としてRadeon RX 9070 XTの競合モデルであるGeForce RTX 5070 Tiは供給状況がかなり良化し、販売価格も定価の148,800円で販売されるモデルも出回り始めています。
現状、RX 9070 XTとRTX 5070 Tiを比べるとラスタライズ性能は同等レベルであり、海外のレビューでの平均FPSと販売価格を基にコストパフォーマンスを算出すると現状はRadeon RX 9070 XTの方が5%ほど高い状態ですが、レイトレーシング性能はRTX 5070 Tiの方が10%以上優れていると言う結果も出ているため、レイトレーシング性能を重視する場合などは価格が落ち始めているGeForce RTX 5070 Tiを買った方がいい可能性もあります。
現在、グラフィックスカード全体の価格はNVIDIA、AMD製品ともに下落傾向にありますが、一方で懸念材料も存在します。NVIDIAが近々RTX 5000シリーズの価格を5~10%値上げするとの噂があるほか、為替レートも再び円安傾向に振れ始めています。これらの要因を考慮すると、もし近いうちにグラフィックスカードの買い替えを検討しているのであれば、比較的価格が落ち着いている今のうちに決断する方が良いかもしれません。
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