Radeon RX 9070 XT は発売当初より平均9%の性能向上を記録。ラスタライズではGeForce RTX 5070 Tiを超える性能に逆転
AMDが2025年3月に発売したRadeon RX 9070 XTは競合のGeForce RTX 5070 Tiに対してラスタライズ性能は同等レベル、レイトレーシングは若干劣るレベルの性能となっていました。ただ、販売価格がRTX 5070 Tiより20%ほど安価であることから高いコストパフォーマンスが評価されAMD製グラフィックカードとしては非常に好調な販売を記録していました。
そんなRadeon RX 9070 XTですが、発売後に何度かリリースされたグラフィックスドライバーにより性能向上が行われているようで、Hardware UnboxedがRX 9070 XT発売当初に記録された性能に対して、最新ドライバー適用でどれだけ性能が向上したのか再計測した結果を明らかにしました。


検証にはRX 9070 XT発売当初のレビューで用いられた16タイトルが使われており、設定なども同一ですべてラスタライズのみの結果になっています。
Radeon RX 9070 XT単体で見た時の性能は発売当初のドライバーに比べて、最新ドライバーを適用することで1440p解像度では平均9%の性能向上し、4K解像度では平均4%向上が記録されています。この性能の向上幅としてはドライバー最適化だけで達成するのは驚異的と言え、特にMarvel Spider-Man RemasteredやCounter Strike 2では1440p解像度では20fps以上向上するなどゲームの快適性が大きく変わるレベルになっています。


Radeon RX 9070 XTの競合であるGeForce RTX 5070 Tiとの比較においてもドライバー最適化でAMDはリードしているようで、発売当初は1440p解像度ではRX 9070 XTが2.5%、4K解像度では1%ほど劣っている状態でした。しかし、それぞれに最新ドライバーを適用した状態では1440p解像度ではRX 9070 XTがGeForce RTX 5070 Tiを3%上回り、4K解像度では同等スコアを記録するなど今まではラスタライズ性能は若干劣るレベルから若干優れるレベルに逆転を果たしています。
なお、今回の性能向上はあくまでラスタライズに限った話で、レイトレーシングでは依然としてGeForce RTX 5070 Tiの方が有利と言えます。
ただ、現状GeForce RTX 5070 Tiの販売価格は139,980円の一方で、Radeon RX 9070 XTは119,800円とRTX 5070 Tiに比べて15%ほど安価に販売されているため、レイトレーシング性能を重視しないユーザーであればRadeon RX 9070 XTの性能が向上したことを加味すると魅力度はさらに向上したと言えそうです。
The Radeon RX 9070 XT is Now Faster, AMD FineWine | Hardware Unboxed
コメント
コメント一覧 (3件)
最初は安全枠程度で性能を控えめにして、ここからどこまで性能を引き出せば問題ないか徐々に調整していくスタイルなのかもしれませんね。その通りであればRX9070XTやRX9070などの劇的な性能向上も納得がいきます。
安定第一で、ドライバの出来が安定したら今度は性能向上に向けてドライバを改良するやり方は定番中の定番だけど、安定感があって良いね。
ライバル社がいきなりピーキーなドライバを出して製品を文鎮化させたりしてるのをみると信頼感を得ている気がする。
いやwコメント欄で否定する根拠がベンチマークはないわ。
文鎮化したりドライバのバージョンアップしたらソフトが動かなくなったりとかするメーカーもあるのに知らないのかな?