AMD Radeon RX 7800、RX 7700系の仕様情報がリーク。RTX 4070 Tiに少し劣る性能に

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AMDでは近いうちにRadeon RX 7600などメインストリーム向けを中心にラインアップの拡充を図る計画ですが、どうやら近いうちにハイエンドモデルであるRadeon RX 7800シリーズも追加されるようで、今回このモデルの仕様に関する情報が出現しました。

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AMD Radeon RX 7800 XTとRX 7700 XTの仕様情報が出現。RX 7800 XTはRTX 4070 Tiに近い性能に

AMDでは2023年5月ごろからRadeon RX 7600 XTを発売することでミドルレンジモデルなどメインストリームをターゲットとした製品の拡充を図る計画と言われています。ただ、それだけではNVIDIA GeForce RTX 4000シリーズには対抗できないため、ハイエンドのRX 7800系やアッパーミドルレンジのRX 7700系についても近いうちに発売すると見られていますが、今回RedGamingTechよりRX 7800とRX 7700系グラフィックスカードに関する仕様情報が明らかになりました。

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AMDではRadeon RX 7800系についてはRX 7800 XTXとRX 7800 XTの2モデルを用意していたうようですが、RX 7800 XTXについてはおそらく発売はされない見通しのようです。

このRX 7800 XTXでは予定ではRX 7900系で使われているNavi31 GPUを搭載し、70基のCompute Unitと21Gbpsで動作するGDDR6を16GB搭載しています。MCDについては合計4基搭載し、バス幅は256-bitとなり、Infinity Cacheは64MBで消費電力は合計300Wに設定される見込みでした。これにより性能面ではNVIDIA GeForce RTX 4070 Tiと同等レベルで張り合えるとのことです。

ただ、このRX 7800 XTXについては当初の計画では使えない一部コアが使えないNavi31 GPUやMCDダイを使うはずだったのですが、特にMCDについては歩留まりが非常に良くRX 7800 XTXに最適なレベルのものが見つかりにくいようです。そのため、AMDとしてはより高い利益が取れるワークステーション向けのRadeon Pro W7800に優先的に投入するため、Radeon RX 7800 XTXについては投入を中止する可能性が出ているようです。

一方でRadeon RX 7800 XTについては予定どおり投入に向けた準備が進められているようです。RX 7800 XTではNavi32 GPUを採用した初めてのモデルとなり、60基のCompute Unitと4基のMCDを搭載しています。VRAMは21GbpsのGDDR6を16GB搭載し、Infinity Cacheも64MB搭載されています。消費電力は285W程度に設定される予定で、性能面ではRadeon RX 6950 XTに近いものの、RTX 4070 Tiには若干劣るようです。

なお、Radeon RX 7800 XTでは消費電力が285Wと高めのためリファレンスモデルのGPUクーラーについては2.7スロットの3連ファンを搭載する計画で進んでいるようです。

アッパーミドルレンジのRadeon RX 7700 XTではRX 7800 XTと同じNavi32 GPUを搭載するものの、54基のCompute Unitに若干下げられています。また、MCDは3基搭載ということでInfinity Cacheは48MBで、VRAMのバス幅は192-bitと抑えられています。ただ、VRAM自体は12GB搭載される見込みです。性能面ではNVIDIAが5月に発売予定のGeForce RTX 4060 Tiをターゲットとしているようですが、RTX 4060 Tiではバス幅が128-bitでVRAM容量は8GBとなっているため、RX 7700 XTのほうが優れた性能を発揮できると見られています。ただし、消費電力は225WとRTX 4060 Tiでは150W台になると言うことからワットパフォーマンスの面では劣る可能性が高そうです。

今回登場したAMDのRadeon RX 7800 XTやRX 7700 XTについては性能面ではバス幅やVRAM容量などは比較的無難に仕上がっており、性能面でもRX 7800 XTがRTX 4070 Tiに若干劣るレベルと言うことで悪くはないかもしれません。肝心な価格については今回は明らかにされていませんが、上位のRX 7900 XTが13万円台で販売されていることを考えると、RX 7800 XTについては10万円台で販売される可能性は十分ありえると言えそうです。そうなれば、RTX 4070を超える存在となるため、かなり良い売れ行きを記録することができるかもしれません。また、RX 7700 XTもRTX 4060 Tiで予測されている8GBの128-bitといったケチケチスペックでは無いのは明らかであるため、こちらに関しては性能面でもかなり優れた存在となりそうですので期待ができそうではあります。(ただ、梯子を外されるような価格設定になる可能性は十分ありえますが・・・

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 4070Tiと近い性能で4070と同じ価格か

    はい、絶対売れません

  • 歩留まりがよいためという良いニュースのせいでラインナップが減るというのは面白いですね。

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