3月18日に世界各国で順次発売が開始されるRadeon RX 6700 XTですが、マイニング関係の情報を扱うCryptomining BlogによってRadeon RX 6700 XTのEthereumマイニング性能が判明しました。マイニング性能はどうやらRadeon RX 5700 XTよりも低いとの事です。
Radeon RX 6700 XTのEthereumマイニング性能が判明
AMD Radeon RX 6700 XT slower than RX 5700 XT in Ethereum mining – VideoCardz.com
AMD Radeon RX 6700 XTは、AMDのRadeon RX 6000シリーズとしては初めてのミドルハイレンジ帯グラフィックスカードとなりますが、世界的に仮想通貨の価格が高騰している事から、マイニング性能に関する関心は非常に高いです。そんな中で、マイニング関係の情報を扱うCryptominingBlogがRadeon RX 6700 XTでEthereumマイニングを実行し、マイニング性能の計測を行いました。
Ethereumマイニング性能はRadeon RX 5700 XT以下の性能。制限は無し。
CryptominingBlogによると、Radeon RX 6700 XTのEthereumマイニング性能を表すハッシュレートはおおよそ43MH/sだったとの事です。この43MH/sと言うハッシュレートは1世代前のRadeon RX 5700 XTでは54.3MH/s程度発揮されていたことから、Radeon RX 5700 XTに対してRadeon RX 6700 XTでは8割程度のマイニング性能しか持ち合わせていないとの事です。
Ethereumマイニングで人気を集めているNVIDIA製のグラフィックカードと比べると、ゲーミング性能で同等性能のGeForce RTX 3070では55~60MH/sやGeForce RTX 3060 Tiが50MH/sに比べても大きく差を空けられています。
そのため、CryptominingBlogによると、このRadeon RX 6700 XTはEthereumマイニングには向いていないと結論付けられています。なお、Radeon RX 6700 XTについてはNVIDIAのGeForce RTX 3060のようにマイニング性能を制限する機能は一切搭載されていないとの事です。
AltコインマイニングではGeForce RTX 3060相当の性能
CryptominingBlogではEthereumマイニングの他に、AltコインであるRavencoinと呼ばれる仮想通貨のマイニング性能が計測されています。その結果、Ravencoinのハッシュレートは約23MH/sが計測されました。この計測結果はNVIDIA GeForce RTX 3060で計測されている22MH/sと近い値になっています。(RTX 3060ではEthereumマイニングではハッシュレートが本来の性能の半分に制限されますが、他の仮想通貨マイニングでは制限はされません)
グラフィックスカードにはそれぞれ、アルゴリズムの得意不得意はあるものの、現時点ではマイニング性能ではGeForce RTX 3060と同等の性能になると見られており、マイニングを行うに当たっては価格面でRadeon RX 6700 XTにアドバンテージは一切ない状態と言えます。
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