AMDでは9月27日にZen 4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズCPUを発売予定としていますが、今回この中で12コアを搭載するハイエンドモデルとなるRyzen 9 7900XのGeekbenchベンチマークの結果が出現しました。
ハイエンドモデルのRyzen 9 7900X
AMDでは2022年8月29日にZen 4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズの発表を実施、IPCはRyzen 5000シリーズに対して13%向上させ、動作クロックの向上によりシングルコア性能はトータルで最大29%ほど向上するとの事です。
そんなRyzen 7000シリーズですが、この中でハイエンドモデルとなるRyzen 9 7900XのGeekbenchベンチマークが出現しました。
Ryzen 9 7900Xは12コア24スレッドを搭載し、動作クロックはベースが4.7 GHz、ブースト時は5.6 GHzとなりTDPは175WでMTPは230Wに設定がされる見込みです。
マルチコアはCore i9-12900Kを17%超える性能を発揮。
ベンチマークはGIGABYTEのX670E AORUS MASTERと呼ばれるハイエンドマザーボードに搭載されて実施されており、メモリーにはDDR5が32GB、OSにはWindows 11が搭載されたPCで計測が行われています。
Geekbench上で記録されているRyzen 9 7900X動作クロックはベースが4.7 GHz、ブースト最大が5.7 GHzとなっており仕様より若干ブーストクロックが高め担っています。
この仕様で行われたベンチマーク結果としては、シングルコアは2234pt、マルチコアは20225ptが記録されています。
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Ryzen 9 7900Xの結果は前世代のRyzen 9 5900Xに対してはシングルコアが約34%、マルチコアが約45%と大幅なスコア向上が記録しており、Ryzen 9 5950Xを約23%超える性能になっています。
競合のIntelに対してはシングルコアでは現行の最上位モデルであるCore i9-12900Kの1989ptに対して約13%、リークとして登場しているCore i9-13900Kの2314ptに対しては約4%劣るものの、非常に高いシングルコア性能となっています。
マルチコアでは、16コア搭載するCore i9-12900Kの17276ptに対して約17%高いスコアを記録しており、リークとして出現しているCore i7-13700Kの19811ptを2%上回るスコアになっています。
Ryzen 9 7900Xに関しては12コア24スレッドということですが、16コアを搭載するCore i9-12900KやCore i7-13700Kを上回る性能を発揮している点やシングルコア性能の高さは魅力的なCPUと言えそうです。価格面ではCore i7-13700KとCore i9-13900Kの間で販売される予定のため、競争力は高いと言えそうです。
Ryzen 9 7900Xに関しては12コアでありながらIntelの16コアCPUであるCore i9-12900KやCore i7-13700Kを超えるような性能を発揮できているため、価格次第ではありますがハイエンド寄りのPCなどを構築する人にとっては魅力的なCPUとなりそうです。
なお、Ryzen 9 7900Xを含む、Ryzen 7000シリーズは9月27日に発売予定とされていますが、北米での販売価格は公開されているものの、日本での販売価格はまだ未定となっています。
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