Qualcommが Snapdragon X Elite 2 のデスクトップ向けを開発している可能性
QualcommはノートPC向けCPUでシェアの大多数を握っているIntelやAMDのx86系CPUに競合することを目的にSnapdragon Xシリーズを投入し、本格的にノートPC市場に進出しています。このノートPC市場への進出の成否はまだ明らかになっていませんが、Qualcommは今後数年以内にノートPCの50%程度はSnapdragon XなどのArm系CPUに置き換わるなど強気な予想を立てていますが、ノートPC向けだけに留まらず近い将来、デスクトップ向けのArm系CPUも投入する可能性が出てきているようです。
I think Qualcomm is coming for the desktop with Snapdragon "X Elite 2". They're testing "Project Glymur" SC8480XP with an AIO liquid cooler feat 120mm fan(s?), just like what you'd use in a (gaming) desktop
— Roland Quandt (@rquandt.bsky.social) 2024年12月10日 10:26
アナリストのRoland Quandt氏によると、QualcommはProject Glymurと言う名称の元、SC8480XPと呼ばれるSnapdragon X Elite 2チップを120mmの簡易水冷を用いた開発用プラットフォームを試験中とのことで、ノートPC向けにしてはあまりにも過剰な冷却性能であることから、このSC8480XP自体、デスクトップ向けのArm CPUになる可能性を指摘しています。
QualcommのCEOは過去にデスクトップ向けの高性能CPUの開発も検討しており、ノートPCのみならず、ミニPCからデスクトップまで幅広いフォームファクターに投入する可能性を示唆しているため、実際にデスクトップ向けSnapdragon Xが登場しても特に驚きはないと言えます。
ただ、デスクトップ向けCPUに関してはノートPC向けよりも参入ハードルが高いと言えます。例えばSnapdragon XなどArm系CPUの特徴でもある低い消費電力はデスクトップ向けCPUでは大きな魅力とはなり得ず、とにかく性能が重視される傾向にあります。また、Sanpdragon Xの特徴でもある高性能NPUも、NPUよりも高いAI処理性能を持つグラフィックカードを積んでいるケースがデスクトップ向けでは多いためこちらもアドバンテージにはなり得ず、例え発売してもシェアを獲得するのはなかなか難しいと言えそうです。
Roland Quandt | Bluesky
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