ネーミングセンス皆無なQualcommが次なる一手
Qualcommのチップセットは、度重なるリネームやフラッグシップSoCを中心としたネーミング戦略の変更により、どのSoCが最新かつ上位モデルなのか判別しづらい状況が続いています。しかも、その戦略が改善される気配はなく、2024年にはSnapdragon 8 Gen 3の後継SoCを「Snapdragon 8 Elite」という新ブランドとともに投入しました。そのため、2025年に登場する次世代モデルは「Snapdragon 8 Elite Gen 2」になると予想されていましたが、どうやらQualcommは再びフラッグシップSoCの名称を変更する可能性が指摘されています。
「Gen 2」を超えいきなり「Gen 5」へ

中国のWeiboで活動するリーカーの数码闲聊站氏によると、次期フラッグシップSoC(型番:SM8850)の正式名称は「Snapdragon 8 Elite Gen 2」ではなく、「Snapdragon 8 Elite Gen 5」になる案が検討されているとのことです。
この「Snapdragon 8 Elite Gen 5」は、2025年9月23日に開催される年次イベント「Snapdragon Summit」で正式発表される予定とされています。一方で、あえて混乱を招きかねない名称に変更する背景には、ハイエンド向けとして「Snapdragon 8 Gen 5」というSoCを別途投入する案があるためだと考えられています。
Qualcommは、フラッグシップには「Snapdragon 8 Elite」、ハイエンドには「Snapdragon 8」というブランドを冠することで、ラインアップの整理・差別化を図ろうとしているのかもしれません。
なぜいきなり「Gen 5」に飛ぶのか?
Snapdragonのハイエンドに当たる「Snapdragon 8」シリーズは名称の変更がたびたび行われてきました。初期はSnapdragon 865、次いで888、その後は8 Gen 1となり、しばらくはGen 2、Gen 3と規則的に進みました。しかし、その次で「Snapdragon 8 Elite」ブランドへ移行した結果、世代を示す“Gen”表記はいったん消滅。ところが、再び「Snapdragon 8」というブランドを下位(ハイエンド)モデルとして投入するにあたり、世代表記を復活させる必要が生じ、「Snapdragon 8」はGen 5に、そしてそれに“つられる”形で「Snapdragon 8 Elite」もGen 5を名乗るという筋立てが有力視されています。
なお、この名称変更が事実であればQualcomm製チップセットのラインアップはますますわかりずらくなりますが、実際にこのカオスな名称に変更するのか行方が注目されます。
コメント
コメント一覧 (1件)
命名ルールがカオスすぎる、もう西暦で表記して欲しい