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PS6 ポータブルのスペックがリーク。PS5級性能や最大48GBメモリ搭載。Switch 2のようなドック機能も搭載

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PlayStation 6 (PS6)のポータブル版のスペック情報がリーク

ソニーは2027年以降に現行PlayStation 5(PS5)の次世代機にあたるPlayStation 6(PS6)を発売すると言われており、すでに大まかなスペックに加えて、据え置き型に加えポータブル版も登場するとの観測から注目を集めています。今回、そのポータブル版について、内蔵チップセットの仕様やおおまかな性能、さらにNintendo Switch 2を意識した機能が搭載される可能性が明らかになりました。

内蔵チップセットは小さいながらも高性能。VRAMは最大48GB搭載?!

Moore's Law is DeadはPS6のポータブル版に内蔵されるチップセットであるAMD Canisについてスペックや大まかな性能についてリークを行っています。

チップセットのサイズはNintendo Switch 2内蔵T239チップよりも小さく

PS6ポータブルに内蔵されるAMD CanisはTSMCの3nmで製造され、チップセット全体のダイサイズは135mm²以下に収まる計画とのことです。

チップセット搭載機種ダイサイズ
NVIDIA Tegra X1Nintendo Switch100mm²
★AMD CanisPS6ポータブル135mm²
NVIDIA Tegra T239Nintendo Switch 2207mm²
Ryzen Z2 ExtremeROG Xbox Ally233mm²

このサイズはハンドヘルド型ゲーム機向けチップセットとしてはかなり小さい部類で、PCゲームもプレイ可能なRyzen Z2 Extreme(233mm²)の約58%、Nintendo Switch 2内蔵のTegra T239に対しても約65%の大きさにとどまります。この小さなダイサイズにより、PS6ポータブルでは低い消費電力と発熱に加え先端プロセスでもあるTSMC 3nmを活用してもコスト上昇を抑えられると見られています。

Nintendo Switch 2のようにドックして性能を伸ばすことが可能

今回明らかになった資料には「ハンドヘルドモード」と「ドックモード」の記載が見つかっているとのことで、PS6ポータブルではNintendo Switch 2のようなドッキング機構を採用する可能性が高いと見られています。

CPUにはZen 6世代、GPUはRDNA 5世代でPS5に迫る性能を発揮へ

AMD Canisは最新世代のCPU/GPUアーキテクチャーを備える見通しです。CPUはZen 6cコアを4基、低電力コアのZen 6 LPを2基の合計6コア構成。Zen 6cはゲーム処理に、OSなどの常駐処理はZen 6 LPが担う設計とされ、OSがゲーム用のCPUリソースを奪う状況を抑制できるため、Zen 6 LP非搭載時に比べて最大約20%の性能向上が期待できるとのことです。

GPU側はRDNA 5アーキテクチャーで構成されるCompute Unit (CU)を16基搭載する見込みで、動作クロックはハンドヘルドモード時には最大1.2 GHz、ドックモードでは1.65 GHzで動作するとのことです。

これによりピーク性能が発揮できるドックモード時ではラスタライズ時はPS5に対して55~75%程度の性能、レイトレーシングにおいては1.3~2.6倍ほど高い性能が期待できるとのことです。仮にこの性能であればPS6ポータブルに最適化されていないゲームでもPS5に若干劣る性能でプレイすることができるほか、最適化が行われていればFSR 4などアップスケーリング技術の活用によりPS5を上回る可能性も示されています。

メモリ容量は最大48GBまで対応可能

ハンドヘルド型ゲーム機では消費電力やマザーボードの面積の関係からメモリ容量やバス幅が削られる傾向にあり、これがゲーミング性能に大きな悪影響を及ぼしています。しかし、PS6ポータブルでは比較的余裕を持った設計になるようで、メモリ仕様は192-bitのバス幅でLPDDR5x 8533 MT/sを搭載するとのことです。これは帯域幅で言うと約200 GB/sほどになります。

また、メモリ容量は今後登場するゲームでNPCやマップ生成など様々な機能にAIが多く活用すると見られています。そのため、多くのゲーム開発者は5年以内に想像を絶するような大量のメモリが必要になると考えているとのことで、開発しやすい環境も目指すPlayStationに関しては場合によっては48GBなど想像し難いほど大量のメモリを搭載することも考えているようです。特にLPDDR5xは1GBあたりの単価が安いことから、48GBと言う容量を搭載しても販売できないほどの価格にはならないようです。ただし、コストを抑えられるポイントの1つでもあるため、最終的には24GB~36GB程度に収まると考えられているようですが、それでも現行PS5の16GBから最低1.5倍は増える可能性が高いようです。

PS5とPS4のゲームがプレイ可能。MicroSDやM.2 SSDなど拡張性も高め

後方互換性については、PS5およびPS4のゲームがそのままプレイ可能とされています。これはAMD製APUを採用していることによって実現しやすい要件であり、まったく異なるアーキテクチャーを用いるPS3の対応は現時点で不明です。拡張性としては、microSD Expressスロットに加えてM.2 SSDスロットも備え、内蔵ストレージが足りない場合に容易に増設できる仕様が想定されています。ただし、microSD ExpressとM.2 SSDはいずれもNVMeストレージであるため、量産時にはコストやスペースの都合でどちらか一方に絞られる可能性はあります。

発売時期は2027年で価格はNintendo Switch 2並みの可能性も

PS6ポータブル版は、据え置き型の登場から1年後に発売されるといった過去のリークもありましたが、今回の情報では製造開始が2027年中旬、発売は2027年秋とされています。

販売価格は直接のリークこそないものの、現時点のスペックをもとに試算した製造コストは約375ドルと見込まれ、ソニーが挑戦的な価格設定を行う場合は399〜499ドルと、Nintendo Switch 2に近い価格帯での販売も可能とされています。(Moore’s Law is Deadの中の人はYouTuberになる前、半導体や電子部品メーカーの営業職に就いていたとされ、コスト見積もりに一定の自信を示しています。実際、PS5発売前にもおおよその販売価格を的中させています。)

なお、この価格帯は日本円でおよそ6万〜7.5万円のレンジになる見込みです。現行PS5が約6万円で販売されていることを考慮すると、極端に高い水準ではないと言えるでしょう。

PS6ポータブル版に加え、ソニーは現行PS5の後継となる据え置き型コンソール機も開発中と見られます。PS6ポータブル版やPS6が最終的にどのようなスペックや性能で着地するのか、今後の情報に引き続き注目が集まります。

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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