PlayStation 5 Pro (PS5 Pro)の仕様情報が登場、2024年秋に発売予定
PlayStation 5については2023年秋に筐体サイズを縮小した新型PlayStation 5(PS5)を発売しました。ただ、このPS5については2020年11月11日に発売された当時と全く同じ構成のまま筐体サイズを20%小型化したモデルで、性能を向上させたPS5 Proについては発売が噂されているものの、まだあまり情報が出ていません。
ただ、今回海外のResetEraにPS5 Proの仕様と見られるリークと見られる情報が掲載されたようです。
- PS5 Proに内蔵されるAPUは『Viola』と呼ばれ、TSMC N4Pを使って製造が行われる予定
- Violaに内蔵されるCPUはZen 2アーキテクチャーを踏襲。これは現行PS5との互換性を考慮しての対応
- Zen 2 CPUの動作クロックは現行と同じく可変動作クロックを採用。動作クロックの最大値は現行の3.5 GHzから最大4.4 GHzに引き上げられる見通し
- GPUはRDNA3系の『GFX1115』を内蔵
- GPU側は合計30基のWGPを搭載。ただ、歩留まりを向上させコストを下げるために有効化されるのは28基。これにより56基のCompute Unitが使用可能
- シェーダーは合計3584基、TMUは224基、ROPは96基搭載
- GPUの動作クロックは2.0 GHz
- メモリーは18GbpsのGDDR6を16GB搭載。バス幅は256-bitで576 GB/sの帯域幅(現行の帯域幅は448 GB/s)
- PS5 Proのコードネームであった『Trinity(トリニティ)』はPS5 Proがフォーカスする3つの技術を示しており、それぞれ、高速ストレージ、レイトレーシング、アップスケーリングを意味
- 内蔵されるGPUはRDNA3系だが、レイトレーシングはRDNA4で採用される機能が一部搭載。レイトレーシング時の交差判定をレイトレーシングコアで行う事でシェーダーへの負荷を低減する他、レイトレーシング性能自体の向上も実施される
- ラスタライズ性能は現行PS5に対して50~60%の向上、レイトレーシング性能は2倍
- アップスケーリング技術のためにXDNA2 NPUを搭載。現時点では4K+レイトレ有効時に30FPSを超える事がゴール
- 2024年秋に発売
Can't comment on other peoples leaks because I don't know.
— Tom Henderson (@_Tom_Henderson_) December 11, 2023
Internally, Sony is expecting full specs to leak this month because of dev ket distribution to 3rd party studios. https://t.co/sJ9x4OGjtQ
新型PS5やPS5 Proの情報などをリークしていたTom Hendersonによると今回の情報の真相は確認できないものの、今月から開発キットをサードパーティースタジオに配布する計画であるため仕様情報の全容が明らかにされるとのことで、時期的にこの様な情報が登場しても不思議ではないと言えそうです。
現行のPS5ではZen 2とRDNA2を組み合わせたAPUが採用されており、TSMC 6nmを用いて製造が行われていますが、PS5 ProにおいてはTSMC N4P、つまり5nm系が使われる事になります。
APU内蔵のアーキテクチャーについてはCPU側はZen 2に据え置きになっていますが動作クロックは4.4 GHzと現行より26%向上しています。これはN4Pへプロセス微細化を行ったことで消費電力低減が期待できるほか、PS5 Proでは通常のPS5に比べて筐体サイズが大きくなり、電源容量や冷却性能的に余裕がある為と考えられています。一時はZen 4を搭載するなどと言う情報もありましたが、PS5 Proに求められているのはCPU性能より互換性とGPU性能であるためこの様な選択をしたと言えそうです。
ただ、もっとも注目すべき点はGPUで現行PS5のRDNA2から世代が進んだRDNA3系が搭載されているが、RDNA4で採用されるレイトレーシング機能が一部搭載されるなどRDNA3+と言えるようなGPUアーキテクチャーを内蔵しています。このRDNA3+と言うGPUはAMDが2024年にノートPC向けに投入を予定しているStrix PointやStrix Haloと呼ばれるAPUにも採用予定で、こちらもレイトレーシング性能が強化されると言われています。そのため、これらの製品で使われるアーキテクチャーを横展開してPS5 Proへの搭載を計画しているようです。この変更によりラスタライズ性能は50~60%、レイトレーシング性能は2倍という事でPS5 Proが登場すれば再びそこそこの性能を持つゲーミングPCと肩を並べられる性能になるかもしれません。
ちなみに、このPS5 Proで言われている56基のCompute UnitはRadeon RX 7700 XTとRX 7800 XTの間に位置するコア数で、RDNA3+搭載とコンソール機であることを考慮するとグラフィックス性能は少なくともRadeon RX 7800 XT並みの性能が期待できると言えそうです。
PS5 Proの発売は2024年秋になるとの事で恐らくソニーが大好きなゾロ目に近い金曜日という事で2024年10月11日か、11月1日とかに発売すると考えらます。
コメント
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PS5Proが発売されたら今使っているPS5から絶対買い替える!早く発売して欲しい!