ソニーは PlayStation 6 (PS6) はローカルでのゲーム実行を重視。 クラウドゲーミングへの完全移行は想定せず
2020年11月に発売したPlayStation 5 (PS5)は今年で発売から5年が経過し、ライフサイクル的にモデル末期に差し掛かりつつあり、次世代機であるPlayStation 6 (PS6)の登場も意識され始めていますが、ソニーはこのPS6の方向性についてPlayStation事業の現状や戦略などを紹介する「事業プレゼンテーション」にて明らかになりました。
PlayStationハードやソフトなどの開発を行うソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)はCEOの西野秀明氏などがQ&A形式でPlayStation事業の展望などについて答えている動画を掲載していますが、この動画内で「次世代ゲーム機にてクラウドゲーミングの必要性や開発状況」などPS6がどのような方向性で開発されているのか概要を明らかにしています。
西野氏によるとクラウドゲーミングの取り組みはPS4やPS5、そして最近ではPlayStation Portalなど取り組みは進めており技術的にも進化は進んでいるもののクラウドゲーミングに必須とも言えるネットワークの安定性がコントロールできない点やプレイ時間あたりのコストが高いと言う課題があるとのことです。
また、クラウドゲーミングが徐々に出始めている現状でもPS5やPS5 Proが成功を収めている点からユーザーの多くはネットワークに依存しないローカル環境でのゲーム体験を求めていると認識しており、PS6でも同様にローカルでのゲーム実行に焦点を当てたコンソールとすることを明らかにしています。
インタビューではPS6がどのようなコンソールになるのか詳細はまだ語れないとしていましたが、ローカルでのゲーム実行に焦点を当てることからPS4からPS5へ進化した時のように、従来通りハードウェアの高性能化と言う方向で開発は進められていると見られています。
PlayStation 6 (PS6)は2027年発売? AMD UDNAベースのGPUが設計完了
PS6に関しては2027年秋に発売と言われるなどまだ2年以上先の話ですが、現時点で登場しているリークとしては、性能を左右するチップセットにはAMDと共同開発が行われ、CPUにはZen 4またはZen 5世代を採用し、内蔵GPUにはUDNAアーキテクチャーをベースにカスタマイズされたものが搭載されると言われています。
次世代 PlayStation Portable (PSP2) のメモリーは16GB構成。Infinity Cacheも初搭載
また、PS6と同時期にハンドヘルド型デバイスも発売されると噂されており、こちらもPlayStation Portalのようなクラウドベースではなく、UDNAベースのチップセットや16GBの内蔵メモリーなど高性能なハードウェアになると言われているため、実際にPS6やハンドヘルド型デバイスに関しては西野氏の言うようにローカルでのゲーム実行に焦点を当てたような設計で進められていると言えます。
事業プレゼンテーション及びFireside Chat 2025 | ソニー
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/IR/library/presen/business_segment_meeting
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