PlayStation 5 (PS5) が欧州と豪州で値上げ。日本でも近々値上げされる可能性
PlayStation 5 (PS5)は2020年11月に発売されて以来、半導体不足や物価高、為替変動などの影響を大きく受けたことから日本では発売後に3回の値上げが行われ、欧州や豪州でも過去に1回の値上げが行われていましたが、ソニーは2025年4月14日以降に欧州に加え、オーストラリア、ニュージーランドなど豪州地域で販売されるPS5について10%近い値上げを実施することを明らかにしました。
欧州 | 新価格 (25.04.14~) | 旧価格 (2022年値上げ) | 発売当初価格 |
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PS5 通常版 | 変更なし | €549.99 | €499.99 |
PS5 デジタル エディション | €499.99 (+50) | €449.99 | €399.99 |
豪州 | 新価格 (25.04.14~) | 旧価格 (Slim発売時) | 発売当初価格 |
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PS5 通常版 | $829.95 (+30) | $799.95 | €749.95 |
PS5 デジタル エディション | $749.95 (+70) | $679.95 | €599.95 |
PS5の値上げは欧州ではディスクドライブを備えた通常版は値上げされていませんが、デジタルエディションは€50の値上げが行われており、通常版とデジタルエディションの価格差が小さくなっているものの、PS5を購入できる最低金額が上がったことになります。
また地域によって値上げ幅や値上げ対象のモデルは異なっており豪州では通常版PS5も値上げ対象になっており、その値上げ率は3%、一方でデジタルエディションは10%値上げになっておりこちらも最低価格が引き上げられた格好になっています。
PS5の値上げに関しては、2022年に全世界で一斉値上げが行われていますが、この時の値上げ理由はインフレに加え為替動向が挙げられていましたが、今回の値上げも同様の理由になっています。
ただ、為替動向に関してはユーロ、豪ドル含めて2022年に行われた値上げ以降、さらに値上げ方向に動くほど大きな変動は見られておらず、最近ではアメリカの通商政策の変更によりドルは下落基調になっています。そのため、今回の値上げについては主に物流費や資材費高騰などインフレの影響によるものが主な理由ですが、さらにアメリカの関税政策の変更や中国との貿易戦争など今後は物流やサプライチェーンの大幅見直しを迫られる可能性があるため、これらの動きにも備えるため値上げを行った可能性がありそうです。
なお、今回の値上げは欧州と豪州のみで、日本は含まれていませんが、今回の値上げは物流費や資材費などのコスト高騰、アメリカの関税政策変更などを見越した値上げが原因である可能性が高いため日本でも現在の通常版79,980円、デジタルエディション72,980円に対してそれぞれ数千円ほどの値上げが行われても不思議ではないと言えます。
特に日本は競合でもある任天堂が6月5日にNintendo Switch 2を発売しますが、販売価格は5万円と比較的高価な価格設定になっています。また、PS5に関しては2025年にはGTA VIなど超大型タイトルの発売も控えていることから数千円程度の値上げであれば売り上げが大きく落ち込む状況ではないと言えそうです。
そのため、もし近いうちにPS5の購入を考えている人は値下げの可能性はかなり低くく、むしろ値上げされる可能性のほうが高いと言える状況のため早めに購入しておいたほうがいいかもしれません。
PS5 price to rise in Europe, Australia and New Zealand | PlayStation Blog
https://blog.playstation.com/2025/04/13/ps5-price-to-rise-in-europe-australia-and-new-zealand
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