次世代PSPに備えてPlayStation 5 (PS5) の開発キットに低電力モードが追加される
ソニーでは2027年以降に発売されると言われているPlayStation 6と共にハンドヘルド型デバイスであるPSPの次世代版とも言えるデバイスの投入を検討していると言われていますが、ソニーはPlayStation 5 (PS5)用のソフトウェア開発キット(SDK)にて低消費電力モードと呼ばれる新モードを追加を準備するなど、次世代PSP登場を示唆するような動きをしていることが明らかになりました。
Moore’s Law is DeadによるとソニーはPS5のSKDにはPS5での動作を想定した通常モードとPS5 Proでの動作を想定したTrinityモードの2つが用意されているのですが、これに加えて新たに「低消費電力モード」と呼ばれる新しいパフォーマンスプロファイルが追加されるとのことです。この低消費電力モードは名前の通り、消費電力を大きく落とすモードでPS5やPS5 Proに以下の制約が加えられるようです。
- CPUのスレッド数が通常の16スレッドから半分の8スレッドに制限
- 3Dオーディオの処理能力が75%に削減
- GPUの動作クロックが約10~20%低下(ゲーム実行に必要な最低クロックで動作)
- GDDR6メモリーの帯域幅が半分に制限 (約224GB/s)
- Compute Unitが36コアに制限 (PS5 Proは60コア)
- PSSRおよびVRの無効化
この制限によりPS5の消費電力は20~30%程度削減される一方で、互換性については維持されるほか、ゲーム時のパフォーマンスもほとんどのタイトルでは約90%を維持されるとのことです。
なお、この低消費電力モードによりPS5に対して最大30%の消費電力削減が見込めますが、そもそも据え置き型コンソールで消費電力を下げるモードを投入する意味はなく、このモードは次世代PSPの開発に向けた準備段階として投入されている可能性が高いとのことです。
Oh this is 100% an emulated performance profile for the Handheld, since the biggest weakness of that APU is memory bandwidth and this profile is reducing PS5 bandwidth in half as you said.
— Kepler (@Kepler_L2) June 6, 2025
リーカーのkepler_L2氏もこのプロファイルについては次世代PSPをエミュレートするための準備であるとのことで、特にこのプロファイルで帯域幅が大幅に制限されている点が特徴的な点であり、ハンドヘルド型ゲーム機の弱点を再現しているとのことです。
なお、SDKに新しいモードが先行的に追加される例はPS5 Pro登場前にも実施されており、この時はPS5 Pro用プロファイルであるTrinityモードはSP5 Pro登場1年前に追加されていました。ただ、次世代PSPについては早くても2027年以降になると言われているのですが、久しぶりのハンドヘルド型デバイスと言うことでかなり慎重に動いているのか、それとも予想以上に近い時期に登場するのか今後の動向に注目が集まります。
PS5 Handheld Secrets Leak | Moore’s Law is Dead
https://www.youtube.com/watch?v=rlRcj_OoHpc
Kepler_L2 | X
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