Google Pixel 9シリーズは修理しやすい構造に。 背面ガラスが取り外し可能な構造になる見込み
Googleが現在発売しているスマートフォンの内、最新鋭のPixel 8シリーズではエントリーモデルのPixel 8aを除くとディスプレイやバッテリーなどの交換は可能になっていますが、背面ガラスは本体フレームに接着されているため、損傷させると本体フレームごと丸ごと交換する必要があるなど高額な修理費がかかる仕様になっています。ただ、ここ最近アメリカや欧州では環境負荷の低減やユーザーが端末を長く使えるようにする取り組みとして、スマートフォンを簡単に修理できる事が重要視され始めており、2024年8月13日に発表予定のPixel 9シリーズにおいてもこの修理のしやすさを意識した構造が取り入れられる可能性があるようです。
現行のPixel 8およびPixel 8 Proでは冒頭で触れたとおり、背面ガラスは本体フレームに強固に接着されているため、割れるとガラスだけ取り換えるという修理方法は不可能で、ロジックボードやカメラモジュールを新しい本体に移し替えるしか修理方法はありません。また、この本体フレームにはNFCアンテナやワイアレス充電も接着されていることから修理費もディスプレイの損傷以上の修理費を要求される事になります。
一方で、台湾の電波認証当局のNCCに掲載されたPixel 9シリーズ4モデルの本体裏面を分解した画像ではすべてのモデルで本体フレームと背面ガラスが取り外せるような構造になっています。特にPixel 9、Pixel 9 Pro / Pro XLでは背面ガラスはガラス外周に接着剤が塗布されているだけであるため、ガラスを温めれば背面ガラスのみを綺麗に取り外せる構造になっているように見えます。また、NFCとワイアレス充電パッドに関してもモジュール化され、背面ガラスに接着されていないため簡単に交換することが可能になっています。
Pixel 9 Pro Foldに関しては背面のディスプレイ側は簡単に取り外せる構造になっており、背面ガラス部分も本体フレームから取り外せるものの、NFCアンテナとワイアレス充電パッドは接着剤で固定されているため通常モデルのPixel 9シリーズに比べると修理しにくい構造になっていると言えます。
PixelシリーズはPixel 8以降、7年間のソフトウェアアップデートが保証されていますがスマートフォン自体、毎日持ち歩くものであるため落下によるダメージに遭う可能性は高く、ディスプレイや背面ガラスなど割れる部分が交換しやすくなる事はユーザーにとっては修理費を抑える事に繋がり、長く端末を使える事にも繋がります。そのため、今回の変更はカタログスペックには表れない地味な変更ですが、非常に重要な変更点であるとも言えます。
Giant Pixel 9 leak gives us our first real-world look at the Fold | Android Authority
https://www.androidauthority.com/google-pixel-9-pro-fold-ncc-3461263
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