Google Pixel 9シリーズは発売初期は中国製。ただし後期はインド製に切り替わる可能性
Googleが2024年8月に発売を予定しているPixel 9シリーズは、現行Pixel 8シリーズと同様に中国を中心に製造されていますが、発売初期は中国製とベトナム製が主となり、後期にはインド製に切り替わる可能性が出てきています。
現在、Pixel 9シリーズは上位モデルのPixel 9 ProはFoxconnが、下位モデルのPixel 9はDixon Technologiesとその子会社であるPadget Electronicsの2社が製造を分担しています。Foxconnはすでに生産拠点をインドへ移管する作業を進めており、試験生産も開始されています。
インドで生産されるPixelは先進国向けモデルであり、価格が高いため現地インドではあまり人気がありません。しかし、アメリカでは大統領選の結果次第で中国製品に対する関税が大幅に強化される可能性があり、世界各国でも中国製半導体の締め付けが進む中、カントリーリスクとしてサプライチェーンを中国国外に移転する動きが加速しています。そのため、GoogleはPixelをインドで生産することでリスクを分散させる意図があると考えられます。
ただし、インド製Pixel 9シリーズはまだ試験生産段階にあり、すぐには出荷されません。発売時期の8月中旬には現行Pixel 8シリーズと同様に中国製またはベトナム製が出荷されますが、本格的な生産が9月以降に開始されるため、10月から11月頃にインド製の製品が他国に出荷される予定です。
中国製の電子機器については、トランプ元大統領(大統領候補)が公約で最大60%近い関税を課すと述べるなど、中国を中心に生産拠点を構築することがリスクとなっています。一方、ベトナムでの生産も行われていますが、リークが頻発するなど問題も発生しているため、Googleはインドを新たな生産の主力拠点として考えているようです。AppleもiPhone 14やiPhone 15の生産をインドで開始していますが、品質面で問題があるとされています。品質の安定性がどのように推移するのか、Pixel 9シリーズの購入を検討しているユーザーにとって重要なポイントとなるでしょう。
Google to export India-made Pixel smartphones to Europe, US; trial production begins | Moneycontrol
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