IntelがP-Coreのみ搭載したRaptor Lake Refreshを発表。一部モデルは一般販売される可能性も

IntelがP-Coreのみ搭載したRaptor Lake Refreshを発表。一部モデルは一般販売される可能性も

IntelのRaptor Lake Refreshについては2023年秋に発売されたCPUになっており、基本的にはP-Coreを最大8コア、E-Coreを最大16コア搭載していますが、Intelはこの中からE-Coreを取り除き、P-Coreのみで構成されるCore i9-14901KEなど新しいCPUを合計11モデルを新たに発表しました。

このP-Coreのみを搭載するモデルは末尾に『E』が付けられ、P-CoreにはRaptor Lake以降に搭載されているRaptor Coveが搭載されたモデルになっています。そのため、仕様としてはB0ダイからE-Coreを取り除いただけになっています。

仕様としてはCore i9-14900、Core i7-14700、Core i5-14500、Core i5-14400をベースにした構成になっており、仕様としてはこれらのモデルからE-Coreを取り除いただけになっています。そのため、動作クロックやTDPは変わらないほか、キャッシュ容量も独立しているL3キャッシュの容量はベースモデルと同じになっています。ただし、L2キャッシュについてはE-Coreに搭載されている4コア毎に4MBと言うキャッシュ容量はなくなっているため、Core i9系とCore i7系では16MB、Core i5系では12MBに減らされています。

これらのモデルは特殊な構成であるが故に多くのモデルはOEMなど組み込み市場向けとして供給される予定で、一般販売はされないと見られています。ただ、Core i9-14901KEのみOEM向けでは需要が無いオーバークロック可能なモデルとしてラインアップされているため、もしかしたらこの1モデルのみ一般販売される可能性があります。

なお、Intelでは同じくRaptor Lake系をベースに、最大12コアのP-Coreで構成したBartlett Lake-Sの投入を計画しています。このCPUは2025年第3四半期頃に予定されているため、もしかしたらこのBartlett Lake-S登場までのつなぎとしてP-Coreを8コアのみ搭載したCore i9-14901KEが投入される可能性があると言えそうです。