OLEDや液晶テレビを10か月連続稼働させた際の焼き付き耐性をテストした結果が登場。OLEDは予想通り焼き付きが発生するも液晶では深刻な光りムラが発生。
有機ELディスプレイ、通称OLEDについてはコントラストと画質に優れている事からテレビをはじめ、ゲーミングモニターやスマートフォンなど幅広い用途に採用されはじめていますが、OLED固有の問題として画面への焼き付きが心配されています。この焼き付きについては技術的に克服する事は困難でソフトウェア面で焼き付きを防止するなどの対策が取られていますが、ディスプレイなどのベンチマークを取っている海外のRTING.comが100台以上のテレビやモニターを用意し、OLEDと液晶の耐久テストを行った結果を掲載しています。
この耐久テストは各モニターを最大輝度に設定し、ずっとCNNニュースを流し続けると言うものになっています。CNNでは画面下のテロップの他に右下にはCNNのロゴが絶えず映し出されており、OLEDにとっては非常に厳しい試験になっています。今回はこのCNNの放送を10か月連続で流し続けた結果になっています。
テストされたOLEDはLGやサムスン、ソニーなども含まれています。10か月耐久は実使用においては約4年と2ヵ月に相当するとのことですが、ほとんどのモデルではCNNで流れていたテロップ部分の焼き付きが確認できる状態になっています。焼き付きの度合については新しいモデルのOLEDほど緩和されていますが、それでも10か月耐久となると一定程度の焼き付きは仕方ない状況のようです。
焼き付きについてはOLEDだけの問題で液晶はこの様な問題はないと考える人も居そうですが、RTINGSでは液晶でも同様のテストを行っています。その結果は、液晶では焼き付きは起きないものの、焼き付きよりも画質に大きな影響を及ぼす光ムラが発生するケースがあるようで、特にQLEDなど画面の下に複数のLEDを埋め込んだモデルではLEDの輝度が低下し、縞模様などが確認されるケースもあるようです。(すべてのテスト結果はRTING.comを参照ください)
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