NVIDIAのRubin GPUは2025年中に登場。ゲーミング向けのGeForce RTX 6000シリーズは2026年終わりごろ?
NVIDIAは2024年にBlackwellアーキテクチャを搭載するデータセンター向けGPUのB100やB200を市場投入し、決算では大幅な増収増益を記録していますが、この後継GPUにあたるRubinアーキテクチャについて開発が順調であることに加え、競合より早く次世代技術を投入することで特にAI向けデータセンター市場で支配的なポジションを維持することを狙っているようです。
NVIDIAは2024年にリリースしたBlackwell GPUの後継としてRubin GPUを2025年終わりから2026年ごろに発売すると見られていました。台湾経済日報によるとNVIDIAはRubin GPUの市場投入を前倒しする計画で、当初は2026年に登場すると見られていた同グラフィックカードは2025年後半にも登場するとのことです。また、このRubin GPUではNVIDIAとして初めてTSMC 3nmを採用することで、既に高い性能を持つBlackwell B200 GPUを大幅に上回る性能を獲得すると見られています。
なお、このRubin GPUに関してはモルガンスタンレーの半導体アナリストによるとTSMC 3nmを採用するほか、HBM4を採用すると見られています。特にこのHBM4はRubinのようなAI向けGPUには必要不可欠な技術で、要領はHBM3Eから1.5倍、帯域幅は1.4倍と大きく向上します。HBM4に関してはSK Hynixが量産に向けて研究開発を進めていますが、当初は2026年ごろに登場する予定でしたが2025年に生産開始する方向で前倒しすることを明らかにしているため、このHBM4の前倒しもNVIDIAがRubin GPUの投入前倒しが可能になった1つの要因と言えそうです。
このほかに、GPU自体のダイサイズはHopperアーキテクチャーの時に既に限界サイズまで巨大化しており、Blackwellでは2つのGPUを繋ぎ合わせたGB200と言う製品を実現していますがRubinではこれよりもさらに2倍巨大化するとのことでGPUを4つ繋ぎ合わせたような構造が実現するなど既に異次元の性能だったBlackwellを大幅に上回ることは確実と言えます。
このRubinアーキテクチャーの投入前倒しに伴いBlackwellアーキテクチャーを搭載するGeForce RTX 5000シリーズの後継にあたるRTX 6000シリーズの動向も気になるところですが、現時点でRubinアーキテクチャーのゲーミング向けが投入されるかは不明です。また、仮にゲーミング向けが投入されるとしてもBlackwellアーキテクチャーと同じく半年遅れで投入されると考えられるため、2025年終わりに登場した場合、GeForce RTX 6000シリーズは2026年中ごろなどゲーミング向けに関しては従来通り約2年に1回の世代交代と言うスケジュールになると考えられます。
輝達、台積催動下世代晶片 AI 熱潮一波波 好戲在後頭 | 経済日報
https://money.udn.com/money/story/5612/8401944?from=edn_maintab_index
コメント
コメント一覧 (1件)
NVIDIA君、価格の面でも頑張ってくれるとうれしいよ。でもハイエンドは楽しみにしてる。