NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズは9月登場に。TDPは最大850Wに?

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NVIDIAでは2022年にGeForce RTX 3000シリーズの後継モデルを投入であるGeForce RTX 4000シリーズを投入予定ですが、今回これらモデルの投入時期とRTX 4080/4080 Ti/4090などハイエンドモデルのTDPに関する情報が出現しました。

目次

NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズ

Some NVIDIA GeForce RTX 40 graphics cards with AD102 GPU are now rumored to consume more than 450 watts – VideoCardz.com

NVIDIAでは2020年9月2日にGeForce RTX 3080などAmpereアーキテクチャーを採用したRTX 3000シリーズの発表を行いましたが、その後継モデルが2022年下半期に発表される事がNVIDIAが示したロードマップで開示されています。

その後継モデルはAda Lovelaceと呼ばれるアーキテクチャーが採用される予定でモデル名はGeForce RTX 4000シリーズと命名されると見られていますが今回このGeForce RTX 4000シリーズの発売時期とハイエンドモデルを中心とする消費電力に関する情報が出現しました。

発売日は2022年9月頃を予定

NVIDIAでは2年毎にGeForceシリーズの世代をアップデートしており、2022年は2020年に発売されたGeForce RTX 3000シリーズからGeForce RTX 4000シリーズに世代交代が行われる予定となっていますが、2021年9月頃にGreymon55氏が2022年10月頃にこのRTX 4000シリーズの発売が行われるという話が出ていました。

GeForce RTX 3000 Superは22年初旬。RTX 4000は22年10月発売見込み

最新のGreymon55氏の情報によりますとLovelace(RTX 4000シリーズ)は9月頃から発売がされるとの事です。前回の情報ではRTX 4000シリーズのみならずRadeon RX 7000シリーズについても10月になると言われていましたが、今回はRTX 4000シリーズ限定の情報という事でNVIDIAがスケジュールを前進させた模様です。

メーカー 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
NVIDIA
新製品投入実績/予定
Turing
RTX 2000
Turing Refresh
RTX 2000 Super
Ampere
RTX 3000
10月→9月?:Ada Lovelace
RTX 4000
AMD
新製品投入実績/予定
GCN Gen5
Radeon VII
RDNA
Radeon RX 5000
RDNA 2
Radeon RX 6000
下半期:RDNA 3
Radeon RX 7000

ハイエンドモデルのTDPはRTX 4080で450W、RTX 4090で最大800W・・・

NVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズのハイエンドモデルでは性能がRTX 3000シリーズに対して2倍程度向上すると見られていますが、同時に消費電力も2倍程度になると言われており、TDPは最大500~700W程度になるのでは無いかと言われています。

ただ、Graymon55氏とkopite7kimi氏によると、GeForce RTX 4080については最大450W、RTX 4080 Tiについては600W、そしてRTX 4090に関しては800Wにも及ぶ可能性がある事がリークされています。

800WとなるとGeForce RTX 3090 Tiから投入されるPCIe Gen 5.0用の16pin電源ケーブルの最大供給電力である650Wを超えているため、この16pinケーブルが2口必要となってしまいます。ただ、既存の電源ユニットでこれらの端子を2口搭載するモデルは無く、もし搭載するとなればPCIe用の電源だけで1300Wとなるため日本のコンセントで一般的な1口1500Wまでと言う要件は超えてしまう電源ユニットの搭載が必要となりそうです。

800Wになるのは一瞬だけ? サーバー向けと言う指摘も

Will Nvidia launch an 850w RTX 4090? – YouTube

このRTX 4090では800W必要と言う噂に対して、kopite7kimi氏は50%ぐらいの確度という事で変わる可能性もかなりありそうです。この最大800Wと言う話に関してMoore’s Law is Deadでも取り上げられていますが、600~700mm2程度のモノリシックダイで800Wもの発熱量を処理できる冷却方法は非常に高価で現実的では無くGeForce用のGPUとしては採用は非現実的と推察しています。

ただ、この800Wと言う消費電力については昔のIntel製CPUのように数秒間だけTDPが大幅に上がり、その後は450Wなど常識の範囲内でのTDP動作に切り替わる可能性や、Ada Lovelaceのサーバー向けGPUが実際に計画されており、それがRTX 4090が800Wであると混同してしまっているなどの可能性が指摘されています。

個人的にはRTX 4090が800Wと言うのはあり得ないと思うのでMoore’s Law is Deadが言うようにデータセンター向けなどコンシューマー向け製品の話では無いと言う説が正しいような気がします。ただ、RTX 3090 TiのKingpin版では450Wまで対応したPCIe 12pinが2口搭載されているため、RTX 4090が800Wなんて100%あり得ないとも言えないのが怖い所です・・・

ちなみに、日本のコンセントでは1つのコンセントで1500W(差込口毎じゃないです)までが使える電力となっており、同じ回路内では合計最大2000Wまで使う事が出来ます。そのため、1500Wも消費電力を使うPCを繋ぎたい場合、タコ足は不可能で壁にあるコンセントに直挿しで利用し、他の機器は他のコンセントから電気を取る必要があります。また、PCが繋がれたコンセントと同じ回路に接続されたコンセントは最大500Wまでの製品しか使えないので1500Wぐらい消費電力を使うPCが誕生するとすれば非常に神経を使う代物になりそうです。

 

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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