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NVIDIA GeForce RTX 3090 Tiで不具合発生、生産一時停止。発売は2月以降に

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CES2022にて、NVIDIAからエントリーモデルのGeForce RTX 3050と同時発表がされたハイエンドモデルのGeForce RTX 3090 Tiですが、発売日は1月27日発売と発表されているRTX 3050とは異なり、まだ発売日は明確にはなっていません。そんな、RTX 3090 Tiですが何かしらの不具合が発覚し、生産が一時停止にされているようです。

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発売日が明らかにされなかったGeForce RTX 3090 Ti

NVIDIA asks board partners to halt GeForce RTX 3090Ti production, citing BIOS & hardware issues - VideoCardz.com

NVIDIAではCES2022にてエントリーモデルのGeForce RTX 3050を発表し、1月27日に発売開始する事を発表しました。また、同時にハイエンドモデルであるGeForce RTX 3090 Tiについても発表を行いましたが、このモデルでは簡単な仕様情報に留める公開となり、発売日の発表はありませんでした。

ただ、CES2022での発表や、RTX 3090 Tiのパッケージ画像が出現するなど発売まで近い段階に来ている事は明らかな状態となっていましたが、Tweaktownが関係者から入手した情報によると、RTX 3090 Tiに関して不具合が発覚し、NVIDIAは各社AIBに対して生産の一時停止を行うように要望をしているようです。

不具合の原因はBIOSとハードウェア

Tweektownが関係者から入手した情報によると、NVIDIAはGeForce RTX 3090 Tiの生産を一時停止するように各社AIBへ要請をしているとの事です。生産の一時停止はBIOSとハードウェア両方に不具合が見つかった事が理由のようでNVIDIAでは対策を現在検討または反映している最中と見られています。

RTX 3090 Tiについては、現行のRTX 3090に対して基板デザインに大きな変更が加えられると見られています。変更点としては、RTX 3090までは1GBのGDDR6Xを表と裏面それぞれに12モジュールづつ実装していたものを、RTX 3090 Tiでは2GBモジュールに変更し、片面実装に変更しています。また、TDPが400Wを超える事からMosFETやVRMなど電源回路関係の設計にも手が加えられると見られており、NVIDIAがCES2022で発表したリファレンスデザインのグラフィックスカードはRTX 3090とほぼ変わらないデザインとはなっていますが、中身に関してはかなり大掛かりな変更が加えられていると見られています。

RTX 3080でゲームがクラッシュする不具合が発生中

なお、RTX 3080やRTX 3090が発売された際には、GPUダイが搭載される裏面に実装されているコンデンサーの種類が不適切だったため、高クロックで動作させた際にグラフィックスカードがクラッシュする現象が起きています。今回のRTX 3090 Tiが同様の不具合なのかは不明ですが、恐らく30万から40万円もするグラフィックスカードで消費者の手に渡る前に不具合が見つかったのは不幸中の幸いと言えたかもしれません。

当初の発売予定は2月だったが・・・

GeForce RTX 3090 Tiについては、エントリー向けモデルのRTX 3050と共にCES2022で発表はされたものの、発売時期についてはRTX 3050は発表されたものの、RTX 3090 Tiについては価格など含めて一切触れられる事がありませんでした。Videocardzによると、詳細なスペックや価格情報などは2月頃に正式発表され、発売も2月頃に予定されていたとの事です。

ただ、今回発覚した不具合によって生産が一時停止する他、既に生産がされたグラフィックスカードについてはどのような対策を取るのかによっては2月の発売予定に対して1ヵ月以上遅れる可能性は十分に考えられます。

NVIDIAとしてはRTX 3090 Tiが予定通り2月に発売がされても、次期モデルであるRTX 4000シリーズが10月頃に控えているため、10か月しかありません。RTX 3090 Tiの発売が遅れればその分だけユーザーとしてはRTX 4000シリーズを意識するようになり、買い控えも起きるためNVIDIAにとってRTX 3090 Tiの発売遅延は販売計画に対してはかなりの痛手となりそうです。

 

NVIDIA GeForce RTX 3050のゲームベンチマーク出現。RTX 3060の7割程度の性能

 

RTX 3090 Tiについては既にパッケージ画像が出現するなどある程度の量が生産済みとなっており、一部は出荷済みとなっているとも見られています。そのため、既に生産されたモデルにまで不具合の修正が必要となれば出荷済み品の返品手続きなどを含めて発売までかなり時間が取られる事となります。そのため、規模によっては3月末、酷い場合は4月都下にもなりうる可能性がありそうですね。しかも、中国は間もなく春節に入ってしまうため、不具合が修正されたRTX 3090 Tiの生産については春節以降となるので、例え3月に発売がされても初回在庫についてはかなり限られた量になるかもしれません。

まぁ、30万から40万円するグラフィックスカードがそこまで売れるとは思わないので少量生産でも賄えるかもしれませんが・・・

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、加えて経済やマーケティングなどの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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