NVIDIAがRTX 3050と同じGPUを搭載するRTX A1000とRTX A400を発表。ロープロファイルかつシングルスロットで最強GPUに?
NVIDIAではロープロファイルGPUとしてGeForce RTX 4060やその前にはRTX A2000などが発売され、これらのグラフィックカードがロープロファイル規格を満たすグラフィックカードとして非常に高い性能を持っていました。
しかし、これらグラフィックカードはロープロファイルではあるものの、2スロットで小型かつ薄型デスクトップには入らないケースもありましたが、NVIDIAではAmpere GPUを搭載したロープロファイルかつシングルスロットのRTX A1000とRTX A400の2モデルを発表しました。
NVIDIA RTX A1000およびRTX A400はRTXシリーズとしてリリースされているため、ゲーミング向け製品ではありませんが、RTX A1000はゲーミング向けのGeForce RTX 3050 6GBと同じGA107 GPUを搭載し、CUDAコアを2304コア備え、128-bitのバス幅を持つ8GBのGDDR6を搭載するなどRTX 3050 6GBと8GBを組み合わせた様な仕様になっています。
RTX A400はRTX A100と同じGA107 GPUを搭載していますが、CUDAコアは768コア、バス幅は64-bitで4GBのGDDR6を搭載するなど性能が大きく落とされたモデルになっています。
両モデル共にTDPは50Wで、Display Port 1.4aに準拠するポートを合計4つ備え、解像度は4画面出力時は最大4096×2160 @120Hz、2画面出力時は7680 x 4320 @30Hzでの出力に対応しています。RTX A1000のみ上記設定に加え、4画面出力時は5120 x 2880 @60Hzにも対応しています。
性能はRTX A1000はFP32が6.7 TFLOPsでRTX 3050 6GBに対してFP32性能は2%劣りますが、RTX 3050 6GBはTDPが115Wであるため半分のTDPでこの性能を実現できているのは驚異的と言えます。
RTX A400はFP32が2.7 TFLOPsと言う事でRTX A1000に対して半分以下の性能になっています。
このRTX A1000とRTX A400はゲーミング向けではありませんが、RTX A1000に関してはRTX 3050 6GBに対していい勝負をしそうなグラフィックカードになっています。そのうち、海外のYoutuberなどが検証すると思います。
なお、RTX A1000およびRTX A400の価格は明らかにされておらず、販売方法もNVIDIAのRTXシリーズを取り扱う代理店経由でしか入手はできないと考えられています。ただ、RTX A2000の価格が現状5万円ぐらいで販売されている事を考えると、RTX A1000に関しては初値は5万円前後で安ければ4万円前後で販売されるものと考えられます。RTX A400については3万円前後になると考えられます。
2024年に入ってからもAmpere GPUを搭載したRTXシリーズが新たに投入されるのは予想外でしたが、GA107 GPUの在庫が余っているのでしょうか。ただ、この中でRTX A1000についてはRTX 3050 6GBに近い仕様で、メモリーは128-bitで8GB化されているなど優れている部分もあるため、恐らくメモリーを必要とするゲームであればRTX 3050 6GBより優れた性能を発揮できるかもしれません。この辺りは海外のテック系Youtuberが恐らく検証してくれると思うので、そのような動画が掲載されれば紹介します。
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