NVIDIA N1xはGeForce RTX 5070と同じ6144コア搭載。内蔵GPUとして強力な性能を発揮?
NVIDIAは2026年頃、コンシューマー向けにWindows on Arm対応のARMチップセット「N1」および「N1x」を、それぞれノートPCとデスクトップ向けに発売すると噂されています。今回、このうちデスクトップ向けとされるN1XがGeekbenchのベンチマークに掲載され、内蔵GPUの主要な仕様が明らかになりました。

Geekbenchに掲載されたN1xは、OSとしてWindows 11 Enterprise Insider Previewで動作しており、Windows on Arm対応デバイスとしてリリースされる可能性が高いことがうかがえます。CPUについては、過去のリーク情報通り20コアのARMコアを内蔵するようで、ベースの動作クロックは4.0 GHzと高めに設定されています。
そして今回、OpenCLベンチマークが計測されたことで、内蔵GPUの仕様も判明しました。GeekbenchによるとCompute Unitが48基搭載されていることが示されています。このCompute UnitはStreaming Multiprocessorを指しており、BlackwellアーキテクチャのGPUでは1基あたり128基のCUDAコアを内蔵するため、N1Xは内蔵GPU全体で6144基のCUDAコアを備える計算になります。
このCUDAコア数は、デスクトップ向けのGeForce RTX 5070と完全に一致しており、N1XにはGB205 GPUダイをベースにしたGPUが内蔵されているものと見られています。
なお、N1XがGeekbench OpenCLで記録したスコアは46,361ポイントですが、これはRTX 5070の約25%に留まり、AMDのStrix Haloに内蔵されているRadeon 8060Sと比較しても半分程度の性能です。
この低いスコアは、テスト時の最大動作クロックが1.0 GHzに抑えられていることが原因と見られます。市販化される際には動作クロックは2.0 GHz以上に設定されると考えられるため、少なくともRadeon 8060Sと同程度の性能は確保できると期待されます。消費電力の観点からデスクトップ向けGeForce RTX 5070並みの性能を実現するのは困難と考えられますが、それでも内蔵GPUとしては十分に高い性能です。今後の続報に期待が集まります。
NVIDIA N1x | Geekbench OpenCL
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