NVIDIAとIntelの協業成果は2029年登場のHammer Lake CPU?
NVIDIAとIntelは2025年9月18日に協業を電撃発表しました。特にコンシューマー向けでは、Intel製CPUとNVIDIA製GPUを組み合わせたチップセットの投入が計画されており、大きな注目を集めています。そして、この協業によって開発された最初のCPUは、2028年から2029年にかけて登場予定の「Hammer Lake」である可能性が浮上しているようです。
Titan Lakeの開発規模が縮小。Hammer Lakeは「謎の設計変更」で2029年登場へ
Intelは2026年に「Nova Lake」世代を投入した後、「Razer Lake」「Titan Lake」「Hammer Lake」と毎年新CPUを展開する計画とされています。しかし、2028年に予定されていた「Titan Lake」以降のラインアップについては、NVIDIAとの協業発表前に大幅な計画変更が行われたとのことです。

Moore's Law is DeadがIntel関係者から得た情報によると、協業発表の数日前から将来製品に関する複数の計画変更が進んでいたとのことです。Titan Lakeは投入時期が前倒しされる一方、ノートPC向けのみに限定される見通しで、当初予定されていたデスクトップ向けを含むフルラインアップは取りやめとなり、「Razer Lake」のリフレッシュ版に近い位置づけに縮小されたといいます。
その後継となるHammer Lakeについては、「巨大で強力な内蔵GPUを搭載する」ため設計が大幅に変更され、登場時期は2029年に延期される見込みです。この「巨大で強力な内蔵GPU」が、発表直後の協業によってNVIDIA製GPUの内蔵を指していたことが判明しました。現時点では、NVIDIA製GPUを統合したIntel CPUが市場に登場するのは早くても2029年頃になると見られます。
なお、NVIDIAとIntelは今後協業ロードマップを明らかにするとしています。ただし2029年という時期を考えると、CES 2026などではサーバー向けとコンシューマー向けに関する大まかな方向性が示される程度に留まり、具体的な製品計画が提示されるのは2027年以降になると考えられます。いずれにしても、両社の協業は注目度が高く、公式発表に加えリーク情報についても大きな関心を集めることは間違いないでしょう。
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