NVIDIAのGeForce RTX 3060については最初に登場したVRAM 12GB版の他にバス幅とVRAM容量が減らされた8GB版の2種類が存在していますが、NVIDIAでは同じGA106 GPUを搭載しCUDAコア数を増やしたGeForce RTX 3060 Super的なモデルを過去に準備していたことが明らかになりました。ただし、このモデルはお蔵入りとなったようです。
NVIDIAがGeForce RTX 3060のCUDAコアを増やしたモデルを準備していた模様。でも登場せずお蔵入りに。出てたらかなり良いモデルだった可能性。
NVIDIAのGeForce RTX 3060ではGA106 GPUを搭載し、合計3584基のCUDAコアを搭載、VRAMには15Gbpsで動作するGDDR6を12GB搭載し、バス幅は192-bit、帯域幅は360 GB/sという事で1080pでのゲーミングには最適なグラフィックスカードとして人気があるモデルになっています。
このRTX 3060については2022年初旬には8GB版が追加投入されたものの、バス幅は128-bitに抑えられるなどRTX 3050との間を埋める存在として登場しましたが、NVIDIAではどうやら現行のRTX 3060に対してCUDAコアを増やす事でRTX 3060 Tiとの間を埋めるRTX 3060を当初計画していたようです。
このCUDAコアが増やされたRTX 3060のGPU-Zのスクリーンショットが登場し、グラフィックスカード自体はMSI製のものになっています。GPU-Zの情報では、CUDAコアは3840基搭載されており、発売されているRTX 3060に対して7%ほどコア数が多くなっています。また、動作クロックについてもRTX 3060の最大である1777 MHzに対して1875 MHzとかなり高く設定がされるなど、性能的に上位のRTX 3060 Tiの間を埋めるには最適な仕様になっています。
vBIOS情報によると、このグラフィックスカードに搭載されているBIOSは2020年12月16日に完成しておりNVIDIAではRTX 3060の発売前である2021年1月まで様々なRTX 3060を検討していたようです。
なお、この3840基のCUDAコアを搭載したGeForce RTX 3060は既にRTX 4060の登場が控えているため、今後登場する可能性はゼロに等しく、何かしらの事情によってお蔵入りになったものと見られています。
個人的に、RTX 3060の8GBを出すぐらいならこのCUDAコア3840基版のRTX 3060を出して欲しかったのですが、このCUDAコア数はGA106 GPUに搭載されているすべてのCUDAコアを使用されてたGPUとなっており、歩留まり的に厳しかったためデスクトップ向けはお蔵入りになったと考えられます。
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