NVIDIAのゲーム最適化チームを縮小し生成AI向けチームを拡充。一方でStarfieldなどの最適化不足も顕著化し、AMDが悪いとなすりつける作戦も展開。
今年最も話題のゲームとも言えるStarfieldですが、動作については非常に重くFSRやDLSSなどのアップスケーリング技術が快適なプレイを行うには必須と言えます。
そんな、StarfieldはAMDが開発したFSR 2.0のみに対応し、DLSS 2.0やDLSS 3.0には非対応となっているほか、ゲームの最適化という観点でもパートナーシップを結んでいるAMDのグラフィックスカードに対してNVIDIAのグラフィックスカードはあまり高いパフォーマンスを発揮できていないという結果が出てきていますがNVIDIAのStarfieldの最適化不足は単純にNVIDIAがゲームの最適化に対するコストを減らし、生成AIなどに力を入れているという結果になっているようですが、これだけに留まらずここ最近AMDに責任をなすりつけるようなマーケティングの展開をしていることがMoore’s Law is Deadで明らかにされています。
Moore’s Law is Deadで過去にGeForce RTX 4060 Ti 16GBの値下げについてリークした有力なソースによると、StarfieldについてNVIDIA製グラフィックスカードではあまり高いパフォーマンスが発揮できない見込みであり、その理由はゲームなどの最適化を行うチームに対して適切な投資が行われなかったためと見られています。
最有力ソースによると、NVIDIAではゲーム向けのソフトウェア最適化チームなどへの投資はここ数ヶ月減少傾向にあり、その理由はNVIDIAが最近急激に収益を伸ばしているAI向けソフトウェア開発などを行うチームに対して予算が優先的に割り振られているためとのことです。その結果、ゲーム発売日に向けたパフォーマンス最適化などが疎かになりつつあり、Starfieldなどはその代表的な例になっています。
他のソースからも似た情報が出ており、ゲーム向けのソフトウェア最適化チームからデータセンター向けソフトウェア開発へ移動する人が多く出ており、NVIDIAの決算からも分かる通りAI向けにリソースを最優先に振り分けており、ゲームに関しては関心が下がっていることが明確とのことです。
Starfield GPU Benchmarks & Comparison: NVIDIA vs. AMD Performance | Youtube
実際にGamersNexusがStarfieldを各グラフィックスカードでのパフォーマンスをまとめた結果では、4K解像度においてはGeForce RTX 4090とRadeon RX 7900 XTXがほぼ同等のパフォーマンスに位置しており、GeForce RTX 4080に至ってはRadeon RX 7900 XTに対して10%劣るパフォーマンスになるなどAMD製グラフィックスカードに対してNVIDIA製グラフィックスカードは最適化が不足している傾向にあります。
ただ、このパフォーマンス最適化不足やAMDにパフォーマンス面で負けたことがNVIDIAは快く思っておらず、NVIDIAのマーケティングチームなどを中心に『AMDが”再び”反競争的な姿勢を示している』ことをアピールすることを検討しているようです。
ここで言う『再び』ということは最初があったということなのですが、この最初はStarfieldでFSR 2.0のみ対応となり、DLSSには対応していないことに対してAMDがBethesdaに対して何かしらの縛りを設けたという噂(後にAMDやBethesdaは否定)だったようです。
今後、具体的にNVIDIAがどのような行動に出るかは検討中ですが、StarfieldのDLSS非対応騒動はNVIDIAが思っていた以上に効果的だったのですが、Starfieldの開発をしているBethesdaは怒り心頭のようで、NVIDIAやAMDとパートナーを組むゲーム開発会社などは今回の騒動を見て、そもそもグラフィックスカードメーカーとパートナーシップを結ぶ事自体、面倒くさいことが起きるとして後ろ向きになりつつあるとも言われているようです。
StarfieldのDLSS非搭載についてはAMDからの圧力でもなんでもなく、単純にFSR 2.0を搭載していればAMDのみならずNVIDIAやIntel製グラフィックスカードでも動作が可能であるため開発リソースを削減するための措置と言えます。ただ、最悪なことにAMDがRadeon RX 7000シリーズとStarfieldをバンドルするプロモーションを展開したことでDLSS非搭載はAMDの戦略という誤った情報が現実的に見えてしまった背景もあるのですが、この情報の通りNVIDIAがこれに1枚噛んでたとしたらかなり悪質と言えます。
(あそこまで決算良いのだからNVIDIAはもう少し余裕を見せてほしいのですが、各セグメントの幹部は実績を出さないと行けないのでなりふり構わないのかもしれませんね。。。)
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コメント
コメント一覧 (7件)
ゲーム業界のマーケティング部の闇は深いと聞きますしね。
SonyもTLOU2関連で色々言われてるし、だいぶ前に倒産したAcclaim Entertainmentとかもほんとに酷かった。
どうりでEVGAが縁を切ったわけだ。
本来ゲーム会社の責任である最適化不足をNVIDIAに押し付けてるようにしか見えない
ヘイトスピーチはやめてください
ゲスとしか言いようがない
そんなに負けるのが嫌ならちゃんと最適化やドライバの開発に予算割けばいいのに。
FSR3も出るしこんな調子なら来年以降は本当にRadeonがゲーム向けのシェア奪いそうだな
事実だとしてもNVIDIAなら驚きはない
過去の所業に比べたらむしろ丸くなったな、えらいぞw
別にゲーム会社の責任じゃ無いですよ~。
PSやxboxのようなCS機の場合は、それ用にリリースするわけですから、そのハードに最適化させるのはゲーム会社の責任ですが。
PC版の場合はあくまでも「PC版」であって「GeForce版」や「Radeon版」じゃ無いので。特定のグラボに最適化する義務なんて無いのですよ。
むしろ、さまざまなグラボで快適に動作するように開発するのが、会社から開発者に課せられる義務です。
ただ、それじゃnvidiaやAMDが自社の優位性を示せないので、ゲーム会社に資金援助をして「うちのグラボの方が快適に動くように調整してくれ」って頼む訳です。
今回は、単純にnvidiaが資金援助をケチったので、資金援助をしてくれたAMDが優先されただけの話しです。
そして、それを気に入らないnvidiaが、「AMDが妨害したからGeForce向けに最適化されてない」ってデマを流してると思われる情報が出てる訳です。
今まではnvidiaが開発ソフトからハードまで開発会社に提供してたからGeForceに最適化されてるゲームが多数出てる訳で
ぶっちゃけ作る方にしてみればCS機の中身はAMDなんだからAMDに最適化したほうが移植考えれば楽なのよね
必死でベセスダを擁護してる人がいるけどここは前からバグや最適化不足で有名です。何ならバグ修正すらなしで同じゲームを何度も販売するという事も平気でやる会社なので今回の件も特に驚かないです。数年前のグラフィックでこのパフォーマンスとかもはやジョークです。ただNVIDIAの対応が遅れたのは事実なので一刻も早く最適化を進めてほしいところではあります。
それはそうとNVIDIA、AMD、INTELと連携してドライバーのアップデートを進めるとかDLSSを正式にサポートするというニュースが出ていますが、こうなると一体何のためにAMDと組んだのかよくわからないですね。FSR2も散々な言われようなのでこんな事なら中途半端パートナーシップなんか組まない方が良かったような気がします。