性能が落ちると問題になった NVIDIA Apps の修正版が登場。ゲームフィルターを無効化しただけの暫定処置に
NVIDIA Appsは従来まで導入されていたNVIDIA Control PanelとGeForce Experienceを統合した新しいNVIDIA製グラフィックカード用のアプリケーションで、各種ゲーム向けの設定やGPUのオーバークロックなど細かな設定を従来よりも簡単に行えるアプリケーションになっています。
そんなNVIDIA Appsですが、掲示板やSNSでこのアプリを入れるとゲーム時のパフォーマンスが最大15%下がると明らかになり騒動になっていました。この性能低下の原因は色合いなどを変えられる「ゲームフィルター」が原因であるとされ、これらを無効化することで性能低下を抑えられることが明らかになっていますが、NVIDIAではこの性能低下への対応を行ったNVIDIA Apps 11.0.1をリリースしました。
この新しいNVIDIA Apps 11.0.1では前回の10.0.3に対して数字が大きく上がっており性能低下問題への対応を含めたメジャーアップデートになったのではないかと見られていました。しかし、パッチノートを確認すると、今回騒動になったパフォーマンス低下に対する記載はない一方でアップデート内容としてパフォーマンス低下の原因でもある「ゲームフィルターをデフォルトで無効化した」ことが明らかにされています。
この変更規模であればわざわざ10.0.3から11.0.1にアップデートするよりは、単純にゲームフィルターをユーザーが無効化すればよい話であるため、NVIDIAがなぜわざわざメジャーアップデート扱いでこのアップデートを配信したのか不明です。ただ、NVIDIAもゲームフィルターの問題を認識していることから、アメリカのホリデーシーズンが終わった来年初めごろには修正に向けた対応が取られ、ゲームフィルターのパフォーマンス低下に対する修正も加えられたNVIDIA Appsが配信されるものと考えられます。
What’s new in NVIDIA app 11.0.1 | NVIDIA
https://www.nvidia.com/en-in/software/nvidia-app/release-highlights
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