Intel Nova Lake-Sのエンスージアスト・OC向けマザーボードに、IHS(ヒートスプレッダ)の平坦性を改善する2レバー式の新しい固定機構「2L-ILM」が導入される見通しであることが明らかになりました。
Nova Lake-Sに2レバー式ILM「2L-ILM」が追加
CPUの固定機構(ILM:Independent Loading Mechanism)を巡っては、IHSが長方形になったLGA1700以降、固定時の圧力偏りによるIHSの反りが問題となっていました。この反りは特にハイエンドモデルなど冷却が重要な環境でCPUクーラーとの接触面積を減少させ、冷却性能の低下を招くことから、サードパーティ製のコンタクトフレームやワッシャーによる対策アイテムが多く発売されている状況でした。
そのため、現行のArrow Lake(LGA1851)ではデフォルトILMに加え、ILMの圧力を軽減するRL-ILM(Reduced Load ILM)が上位マザーボード向けに導入されましたが、Nova Lake-Sではさらに2つのレバーで独立して圧力をかける「2L-ILM(Two-Lever Independent Loading Mechanism)」がオプションとして追加されるようです。
LGA-2011以来の2レバー方式がコンシューマー向けに復活
2レバー式の固定機構はかつてLGA-2011ソケットで広く使われていた方式です。その後IntelはHEDT向けでヒートシンクとCPUを一体化しTorxネジで固定するPHM方式に移行していましたが、Nova Lake-Sでコンシューマー向けに2レバー方式が復活する形となります。
なお、2L-ILMはNova Lake-Sで採用予定のLGA 1954ソケット自体の変更ではなく、固定機構のオプション追加という位置づけです。そのため、ソケット互換性には影響しないと考えられます。
IHSの反り問題は緩和されるが対象は限定的
2L-ILMの投入により、LGA 1954ではLGA1700以降続いていたIHSの反り問題が緩和され、こうした対策パーツが不要になることが期待されます。ただし、2L-ILMはすべてのマザーボードに搭載されるわけではなく、高い冷却性能が求められるハイエンドモデル向けに限定されると見られ、メインストリーム向けモデルでは従来どおり1レバー式の固定機構が使われると考えられます。
また、Nova Lake-Sで2L-ILMが加わることでILMは3種類に増えるため、CPUクーラーの互換性確認がより煩雑になる点には注意が必要になると言えます。


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