NVIDIAがマイニング専用機としてCMPシリーズをリリースしましたが、NVIDIAはGeForceをゲーミング専用機として使ってもらうために、近々出荷されるRTX 3090、RTX 3080、RTX 3070、RTX 3060 TiにもRTX 3060同様にマイニング制限が施される見込みです。また、この制限ですが、ハードウェアレベルで施されているようです。
RTX 3000シリーズの最新情報はこちらへ
GeForceはゲーミング専用
昨日、NVIDIAはEthereum等、マイニングに特化したGPUとしてCMPシリーズをリリースすると同時に、2月25日に発売されるGeForce RTX 3060ではマイニングに対して性能制限が施される事が発表されましたが、kopite7kimi氏によると、NVIDIAは既に販売中のRTX 3090、RTX 3080、RTX 3070、RTX 3060 Tiに関して新しいDevice IDを付与して再登場させる可能性が浮上しています。
NVIDIAがCMPシリーズとGeForce RTX 3060へのマイニング制限を施すと発表した日、GPU系のリークで定評のあるkopite7kimi氏が興味深いツイートを何個もしています。
What I said.
The old specs and device-ids of gaming cards will EOL.🤣 https://t.co/hSjEmifanh— kopite7kimi (@kopite7kimi) February 18, 2021
一つ目が『Jensenがマイニングに対して宣戦布告した』とツイートした後、この会話を引用する形で『何が言いたいかって。古い仕様とDevice idのグラフィックスカードは販売終了する』とツイートしています。
Thanks, I should explain that. 🤔
Maybe we won’t see new specs, but every old spec will have a new sku. That is possible.— kopite7kimi (@kopite7kimi) February 19, 2021
この一連のkopite7kimi氏ツイートに対して3DCenter.orgは『NVIDIAがマイニングを制限するために全Ampereラインアップをリフレッシュして、既存モデルを販売終了するのか?』とツイートしたところ、kopite7kimi氏は『説明するべきですね。新しい仕様にはならないかもしれないけど、新しいSKUになる可能性はある』とツイートしています。
あくまでツイートですので参考程度に捉える必要はありそうですが、NVIDIAがGeForce RTX 3060にだけ制限を施してもマイニングに最も使われているのはGeForce RTX 3080などハイエンドモデルであるため効果は大きくありません。
本当にGeForceシリーズでのマイニングを制限したければ既に販売中のハイエンドモデルにもこのマイニング制限を投入するのが最も効果的な方法となりますので、kopite7kimi氏が言うように同一仕様でもSKUやDevice idが更新された製品が投入される可能性は十分現実的と言えます。
また、時期的にも春節と重なっているため、休みを利用した生産設備の入れ替えなどタイミングは最高と言えます。そのため、近々マイニング制限を施した最新版のGeForce RTX 3080などの生産が開始され、市場に出回る可能性があるかもしれません。
マイニング制限はハードウェアレベルで施されている可能性あり
NVIDIA GeForce RTX 3060のマイニング制限について、歓迎する一方で「どうせ回避するやつが出てくる」と言う意見もあります。しかし、NVIDIAはそんな事はお見通しのようです。
まず、マイニング制限についてですが、まずはドライバーレベルで制限が施されています。これはWindowsのみならずLinuxでも同様との事です。NVIDIAのグラフィックドライバーはクローズドソースのため、NVIDIAのコントロール下にあるがために出来る技となっています。
また、ドライバーレベルでの制限を回避する可能性についてですが、NVIDIAのGeForceの広報部長であるBryan Del Rizzo氏によると回避される可能性について以下のようにツイートしています。
Hi Ryan. It’s not just a driver thing. There is a secure handshake between the driver, the RTX 3060 silicon, and the BIOS (firmware) that prevents removal of the hash rate limiter.
— Bryan Del Rizzo (@bdelrizzo) February 19, 2021
『これはドライバーだけの話ではないです。マイニング制限の解除を回避するためにドライバーやRTX 3060シリコンそしてBIOSの間に相互に整合性確認などが行われます』
このツイートを読む限り、ドライバーレベルだけではなく、vBIOSやRTX 3060のGPU本体などハードウェアレベルにも何かしらの対策が施されており、ドライバーやvBIOSを書き換えてもマイニング制限は解除されない事が示唆されています。
どうせやるならサイレントにやってくれたらマイニング目的の人間が大損が出るのでもっと面白いのですが・・・
NVIDIAがここまで躍起になって対策をするのも、マイニング需要は絶対に今後落ちる事が目に見えており放置すればマイニングで使われた大量のハイエンドな中古品が市場に出回り、NVIDIAの利益を圧迫してしまうからと考えられます。
マイニングでは仮想通貨価格が下がらなくても難易度は日に日に上昇していくため、どこかのポイントでGPUを利用したマイニングでは利益を得られなくなるポイントに差し掛かります。
そのポイントに差し掛かればGPUの需要は一気に落ち、マイニングに特化したASICなどの需要へシフトしていきます。
そのポイントまでもしNVIDIAがGPUでのマイニング対策を放置していた場合、マイニングで使用された大量のGPUが中古品として格安で市場に出回り多くのユーザーは格安な中古品に向かいます。こうなればNVIDIAは一気に販売台数を落とす事になり、決算にも影響が出うる状況になるためこのような厳しい対策に打って出ている可能性が高いと考えられます。
コメント
コメント一覧 (5件)
誰かが損すればとは、悪意のある記事ですね
実際マイナーなんて金に取り憑かれたグラボ買い占め迷惑野郎なんだから大損した方がいい
ゲームもマイニングもやっている私からすれば悪意しかないですね。
一応、客です。元を辿ればコロナのせいでしょう…
フェイクニュースで草
AMDはマイニング規制は施さないと言っていますので、ゲーマーはGEFORCE、マイナーはRadionと住み分けできれば良いですね~
実際、Radionグラボは電力効率に優れますので、マイニングには都合がよさそうです。