Nintendo Switch 2 や Joy-Con の詳細が特許情報から判明。端子の保護方法やVRを想定したセンサなど
Nintendo Switch 2は2025年1月に発表され、2025年中頃から秋にかけて発売されると見られていますが、本体デザインなどが発表されたためなのか、任天堂はNintendo Switch 2やJoy-Conに関する特許情報の一部が公開されました。
この特許は任天堂が2023年1月8日に申請したものですが、特許資料に記載されている本体デザインが発表されたNintendo Switch 2とほぼほぼ同じことから2023年初旬にはNintendo Switch 2自体の開発はほとんど完了していたと推察されます。
この特許では主にNintendo Switch 2全般的な設計ならびにJoy-Conでは「マウスとしての使用とマウス以外の使用が可能な新規な入力装置を提供することである。」と記載されており、今回追加されたマウス操作に重点をおいたものになっていますが、Nintendo Switch 2に搭載されているJoy-Con全般をカバーする特許内容になっています。
マウスモードの持ち方や操作方法
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マウス操作についてはJoy-Conと本体が接続される面に内蔵された光学センサーにより位置を把握するなど一般的に販売されているマウスそのものとなっています。ただ、持ち方については親指部分にステックが来るようになっているため、マウス以上に多様な操作ができるようになっています。また、両手でマウス操作ということもできるのですが、あまりにも操作が多すぎるためこの両手でマウス持ちをするより、右手をマウス持ち、左手は通常通りの持ち方で操作するというゲームが多いと考えられます。ただ、PCゲームをコンソールゲーム機に移植する際にネックだった操作系は大幅改善され、自由度が大きく増すことは確実と言えそうです。
Joy-Con端子部は壊れにくい設計に
Nintendo Switch 2のティザー動画が登場した際に、本体とJoy-Conをつなぐ端子部が突き出ていることから、この部分が折れやすいのではないかという心配をイラストにしたポストは3.5万RP、34万いいねを記録するなど多くの人がこの端子部分を心配していると言えます。
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しかし、任天堂はNintendo Switch 2の耐久性を向上させるために端子部分の設計に一工夫を加えているようです。特許では前面が上を向く状態で『ユーザが一方のJoy-Conのみを把持する、あるいは他方のJoy-Conには手を添える程度で一方のコントローラの方でNintendo Switch 2の重量をより支えるように把持することも想定される』と記載されており、その時にJoy-Conの端子部分は図のような動きをします。この時に、例えばJoy-Conの端子部分が前面に位置している場合は、端子のずれが大きくなる一方で、Nintendo Switch 2では端子部分を背面方向に搭載することで、このずれを小さくし端子を保護する設計としているようです。
9軸センサーをNintendo Switch 2本体にも内蔵。VR運用も想定?
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特許ではNintendo Switch 2とJoy-Conの内部構成を示した図も添付されていますが、Nintendo Switch 2本体側とJoy-Conには加速度センサーや角速度センサーなど6軸検知に加え、新たに磁力センサーを備え、9軸を検知できるようになります。この9軸化によってジャイロ操作時に発生するドリフトを抑制することが可能になり、精度が向上することになります。
特徴的なのが本来、ゲームを操作するのに使うデバイスはJoy-Conのはずなのですが、上記の内部構成図のようにNintendo Switch 2本体にもコストが比較的かかる9軸センサーを内蔵している点です。本来であればJoy-Conにのみ搭載すればいいものの、わざわざコストをかけて本体へ9軸センサーを搭載する意図としては将来的にVRとしてNintendo Switch 2本体を運用することを想定している可能性がありそうです。
Nintendo Switch 2に関しては任天堂は2025年4月2日にNintendo Directを配信予定で、ここではNintendo Switch 2のソフトウェアやその他機能、そして発売日や価格を発表すると見られています。
WO2025027802 – GAME DEVICE AND GAME SYSTEM | WIPO
https://patentscope2.wipo.int/search/en/detail.jsf?docId=WO2025027802
WO2025027803 – INPUT DEVICE AND SYSTEM | WIPO
https://patentscope2.wipo.int/search/en/detail.jsf?docId=WO2025027803
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