Nintendo Switch 2 のストリートファイター6 はDLSSで540pを1080pにアップスケーリング。画質も良好
2025年6月5日に発売されるNintendo Switch 2では任天堂は公式発表などはしていないものの、内部的にはNVIDIAのDLSSをベースとした技術を採用することで画質劣化を抑えつつ、レンダリング解像度を高めることでTVモードや携帯モードそれぞれで快適なゲーミング性能を実現すると見られています。ただ、そんなDLSSの効果についてNintendo Switch 2でのイマイチはいまいち明らかになっていませんでしたが、Digital Foundryがストリートファイター6のハンズオンで、Nintendo Switch 2にとってDLSSの活用は重要性がかなり高いことが明らかになりました。
Digital Foundryの分析によると、Nintendo Switch 2版『ストリートファイター6』の最終的な出力解像度は1080pであり、その画質はXbox Series Sを上回り、PS4に近いレベルに達しているとのことです。しかし、内部でのレンダリング解像度は詳細な調査の結果、わずか540p程度であることが判明しました。これをDLSS技術によって縦横2倍にアップスケーリングすることで、1080pの出力を実現しているようです。
さらに、このDLSSによるアップスケーリングの完成度はかなり高いとのことで、安定して60fpsを維持しつつ、低い解像度からのアップスケーリングにも関わらず映像の乱れはかなり少なく、フレーム単位で詳細に比較しない限り、DLSSが使用されていることを見分けるのは困難なレベルであり、画質評価は極めて良好とのことです。
Nintendo Switch 2に搭載されるGPUは、アーキテクチャ的にGeForce RTX 30シリーズ(Ampere)に近いと噂されているため、DLSS 3で導入されたフレーム生成(Frame Generation)機能は利用できないと考えられます。しかし、アップスケーリング技術自体は、GeForce RTX 50シリーズと共に登場した最新のDLSS技術(DLSS 4のTransformerモデル等)に用いられているような先進的なアルゴリズムに対応できる可能性があり、これにより高画質なアップスケーリングを実現しているようです。このことから、DLSSはNintendo Switch 2の性能を実現する上で根幹となる技術と言えそうです。今後Nintendo Switch 2向けに開発されるタイトルでは、DLSSへの最適化が重要視される可能性が高く、その結果として、PC版など他のプラットフォームにおいてもDLSS適用時の画質が向上するといった副次的な恩恵が生まれるかもしれません。
DF Direct Special: Hands On With Switch 2 – The Hardware, The Games & The Experience | Digital Foundry
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