Nintendo Switch 2の開発キットが大手、インディーズ問わず入手できない状況が明らかに
Nintendo Switch 2は2025年6月5日に発売されてから、歴代任天堂やソニーPlayStationシリーズの販売台数を上回る勢いで売れており、年内に2000万台もの出荷が見込まれるなど勢いが収まる気配はありません。そのため、日本ではいまだに多くの量販店は抽選販売を実施するなど簡単に入手できる状況にはありません。
しかし、この爆発的な人気は、ゲーム開発に不可欠なNintendo Switch 2の開発キットの供給にも波及し、ゲーム開発者たちの間で不満が高まっていることが明らかになりました。
オンラインゲーム『Warframe』を開発・運営するDigital Extremes社のCEOは同ゲームのファン向けイベント「TennoCon 2025」の場で、この問題について言及。WarframeのNintendo Switch 2版のリリースに向けて任天堂へ開発キットを注文しているものの、大量の出荷待ちが発生しているようで開発に着手できない事態に陥っていることを明らかにしています。
この開発キットが入手できない状況は同社に限った話ではなく、リーカーのNate the Hate氏によるとインディー開発者はもちろんのこと、UBISOFT、バンダイナムコ、カプコンといった大手パブリッシャーでさえ必要な数の開発キットを確保できていないとのことです。これにより、未発表タイトルの開発が停滞したり、Nintendo Switch 2への移植を発表できないなど影響が出てきており、一部開発者は任天堂に対していつ開発キットが入手できるのか説明を求めるなど苛立ちの声も上がっている模様です。
Nintendo Switch 2は年末商戦にソフト不足が顕在化する可能性
Nintendo Switch 2は本体の販売こそ絶好調ですが、その一方で、特にサードパーティー製のゲームソフトのリリースや発売計画の発表が少ないという現状があります。その直接的な原因が、この開発キットの供給不足である可能性は極めて高いと言えるでしょう。
ゲーム開発は、たとえ他機種からの移植であっても、開発開始から発売までには短くとも半年、長ければ1年以上を要します。このまま開発キットの不足が続けば、年末のホリデーシーズンから来年初頭にかけて発売されるタイトルが激減し、好調な本体の販売にも水を差しかねません。
任天堂にとっても、そして何より新しいゲームを待つユーザーにとっても、一日も早く開発者の手元に開発キットが行き渡ることが強く望まれます。
Warframe Developer Insists 'Backlog' of Dev Kits to Blame for Lack of Nintendo Switch 2 Port | IGN
Lack Of Switch 2 Dev Kits Could Explain Limited Third-Party Game Announcements - Report | GameSpot
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