Arrow Lake後のデスクトップ向けCPUの大幅刷新はNova Lakeまでお預け。2026年以降登場。
Intelは、コンシューマ向けCPUとして2024年にArrow Lakeを投入し、2025年にはPanther Lake、2026年にはNova Lakeという順番で新アーキテクチャを導入する計画を進めています。しかし、デスクトップ向けのCPUに関しては、2024年に投入されるArrow Lakeの次のメジャーアップデートは、2026年投入予定のNova Lakeまで登場しない計画であることが、リーク情報によって明らかになりました。
Sorry, I saw the word “mobile” and filled it in.
— Jaykihn (@jaykihn0) August 9, 2024
No, PTL is mobile-only.
Next consumer desktop is Nova Lake.
Intelのコンシューマ向けCPUは、過去にはノートPC向けとデスクトップ向けで異なるラインアップが用意されていましたが、2021年に発売されたAlder Lakeからは、セグメント間でラインアップが統一される傾向が見られました。しかし、2023年には、デスクトップ向けにリフレッシュモデルであるRaptor Lake Refreshを、ノートPC向けには新モデルのMeteor Lakeを投入するなど、再びデスクトップとノートPCで異なるラインアップが導入されるようになっています。
この傾向は今後も続くようで、Jaykihn氏によると、2024年に投入されるArrow Lake-S以降、デスクトップ向けの新CPUは2026年投入予定のNova Lake-Sになるとのことです。2025年投入に向けて開発が進められているPanther Lakeは、ノートPC専用モデルとなる見込みです。
この情報が正しければ、デスクトップ向けCPUは2024年に投入されるArrow Lake-Sで性能や電力効率面で大きなステップアップが期待できますが、2025年は過去の噂通り、Arrow Lake Refreshが投入されることになり、大きな性能向上は見込めないかもしれません。過去のリークによると、Arrow Lake Refreshはコア数が8P+16E構成のままで、動作クロックの向上とCopilot+に対応するNPUの搭載が主な変更点とされています。ローカルAI処理に興味がない場合、あまり魅力的なモデルとは言えないかもしれません。
2026年に投入予定のNova Lake-Sについては、まだ情報は少ないですが、CPUはIntel 14AまたはTSMC 2nmプロセスで製造され、内蔵GPUにはDruidと呼ばれるXe4アーキテクチャが搭載されるとされています。デスクトップ向けのソケットに関しては、Arrow Lake-Sから採用されるLGA1851を継続使用するのかは不明ですが、LGA1700は当初、Alder Lake-SとRaptor Lake-Sの2世代のみをサポートする予定であり、2023年に計画されていたMeteor LakeからLGA1851に変更される予定でした。そのため、Nova Lake-Sが投入されるタイミングでソケットが再び変更される可能性はあります。
IntelのArrow Lake-Sは、AMDのZen 5に対抗するモデルとして投入されますが、例年通りのスケジュールであれば、2025年にAMDがZen 6をデスクトップ向けに投入する可能性は低いため、IntelがPanther LakeをノートPCにのみ注力する方針を取るのかもしれません。ただし、これはArrow Lake-Sの性能が十分に高い場合には有効な戦略ですが、もしRyzen 9000X3Dの性能が高かった場合、Intelはしばらく厳しい競争を強いられる可能性があり、リスキーな選択でもあります。
また、気になるのはNova Lakeでソケットが変更されるかどうかですが、LGA1700は3世代のCPUをサポートしていたものの、Meteor Lakeが計画通りに登場していたら、例年通り2世代のみのサポートとなっていたはずです。そのため、Nova LakeのタイミングでLGA1851から新しいソケットに変更される可能性は高いと考えられます。特に、PCIe Gen 6が2024~2025年に導入される可能性があるため、このタイミングでソケットが変更されても、通常通りのIntelの戦略と言えるでしょう。
Jaykihn | X (Twitter)
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