MSIが GeForce RTX 5070 Ti の定価モデルを海外で販売終了。日本では7000円値上げ

MSIが GeForce RTX 5070 Ti の定価モデルを海外で販売終了。日本では7000円値上げ

NVIDIAのGeForce RTX 5070 Tiを2025年2月20日に発売しましたが、同グラフィックカードは海外では$750、日本では148,800円がメーカー希望小売価格として発表されていました。しかし、実際に発売を迎えると海外では$750で販売されるモデルは極めて少なくなっておりMSI製では唯一「GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X」が定価で販売されるモデルに、日本ではそもそも148,800円で販売開始されたモデルは一切無く、MSIが販売している「GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X OC」が162,980円で最安値モデルになっていました。

しかし、MSIは海外で定価モデルである「GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X」の販売を終了し、GeForce RTX 5070 Tiの定価モデルを終売さた他、日本では「GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X OC」を7000円値上げするなどレビューなどに備えて安く販売し、それらが落ち着いたのを狙ってか全面的な値上げに踏み切っています。

海外のMSIストアでは冒頭はGeForce RTX 5070 Tiの定価モデルとして$750で「GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X」が販売されていたのですが、2025年3月4日時点では定価モデルは姿を消しており、「GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X OC」が最安値で$830に実質値上げされています。この「GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X」と「GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X OC」の間には価格差が$80ほどありますが、この2つのモデルの違いは名前の通りGPUがオーバークロックされているいかどうかの違いで、ブースト最大2452 MHzから30 MHz向上の2482 MHzに向上されている事しか変化点はありません。

日本ではGeForce RTX 5070 Tiはメーカー希望小売価格が148,800円でアナウンスされていましたが、発売日時点ではこの価格で販売されるモデルは全くなく「GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X OC」が最安値モデルとして162,980円で販売されていました。しかし、同グラフィックカードについてはいつの間にか値上げされており、現在は169,980円と当初より7000円の値上げが実施されています。なお、MSIに関しては他のRTX 5070 Tiモデルも同じく7000円の値上げを実施しています。

なお、MSIについてはRTX 4000シリーズでも発売時はメーカー希望小売価格で販売し、そのあと密かに値上げするということを何度か行っており、海外では批判に晒されることもありましたが今回の実質的な値上げについても特に海外ではレビューなどでコストパフォーマンスについて悪い評価を貰いたくないが故に発売時は利益があまり乗らない価格で販売し、そのあと落ち着いたら値上げするというという方法であると言えます。

一方で、日本では元々GeForce RTX 5070 Tiを定価で販売しておらず、為替もRTX 5070 Ti発売当初からあまり変動が出ていないため今回値上げに踏み切った理由は不明ですが、GeForce RTX 5070 TiのほかにRTX 5080、RTX 5090などGeForce RTX 5000シリーズ全般もこのタイミングで7000円値上げされているようです。そのため、新しいグラフィックカードを求める人は今後の値下がりに期待して待つより、可能な限り早く入手するよう抽選に申し込むなど動いた方がいいかもしれません。

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