モンスターハンターワイルズ のPC版は最適化不足が顕著? GeForce RTX 5080 でも60fpsの維持が困難。

  • URLをコピーしました!
目次

モンスターハンターワイルズ のPC版は最適化不足が顕著? GeForce RTX 5080 でも60fpsの維持が困難。

モンスターハンターワイルズは2025年2月28日に発売されたタイトルで、Twitchのライブ配信では発売1時間で視聴者数が30万人を超えるなど注目を集めているタイトルになるのですが、ユーザーのPC構成によっては高画質かつ高フレームレートでプレイできるはずのPCにてデータストリーミング方法の最適化不足と見られる現象が発生しており、GeForce RTX 5080など20万円を超えるようなグラフィックスカードでも4K60fpsを維持することが困難であることがDigital Foundryの調査で明らかになっています。

まずゲームを開始した時点でハードウェアスペックに関わらずすべてのユーザーに向けて「フレーム生成」をオンにすることを推奨する案内がされるのですが、このフレーム生成自体、NVIDIAもAMDもフレーム生成なしで30fps程度しか出せない環境ではオンにしても映像が破綻するなど不自然な点が出てくるためオンにすることは推奨されていません。そのため、ここでオンを促すのは不適切と指摘しています。そのため、あまりスペックが高くないPCでプレイする場合は一度、フレーム生成をオフにし40~60fps程度まで出せる設定を見つけてからオンにすることが推奨されます。

肝心なゲームプレイではミドルレンジクラスを想定したRyzen 5 3600とGeForce RTX 4060を組み合わせた構成ではテクスチャ品質を高にしてもかなり荒い表示がされる上に、カメラを動かすと一時的にフレームが引っかかる「スタッター」が発生しているとのことです。実際に、フレームレートやフレーム時間を計測したものでもカメラを動かすたびにフレーム時間が一気に増えるとのことです。また、このときのテクスチャー品質はかなり悪いとのことです。

GeForce RTX 4060ではVRAMが8GBしかないため容量が問題と思いつきそうですが、モンスターハンターワイルズ内の設定に用意されているVRAM使用量のグラフでは8GBで高画質テクスチャー設定としても容量に余裕があると示されているとのことです。ただ、テクスチャー品質を中に下げるとスタッターは消えるものの、カメラを急激に動かすと次はフレームレートが大きく下がる現象が見られるとのことです。また、テクスチャを中にすると2025年に出ているゲームとは思えないほど品質が悪化するとも述べています。

ただ、このスタッターについて不思議なことに同じ場所でカメラをゆっくり動かした際には発生しないとのことです。モンスターハンターワイルズではDirectStorageを活用したテクスチャーストリーミングを行っているのですが、Digital FoundryによるとVRAMの容量には余裕があることから、DirectStorageやテクスチャーのストリーミングに関して過剰な圧縮や解凍などの処理を行っているなど何かしらの不具合が疑われるとのことで、今後のパッチなどでの修正が期待される点の1つになっています。

Digital Foundryの調査ではRTX 4060やRTX 4070などミドルレンジからアッパーミドルレンジクラスのグラフィックスカードを対象にした調査ですが、GeForce RTX 5080を用いたゲームプレイでもパフォーマンスはかなり厳しい状態で、4K解像度でDLSSオフ、レイトレーシングオフの最高画質状態では60fpsを安定的に維持することができておらず、レイトレーシングをオン、DLSSオン(Qualityモード)でも70~80fps程度と現時点で入手できるハイエンドグラフィックスカードでもレイトレーシングを付けるとDLSSなしではあまり高いパフォーマンスに期待できないレベルになっています。

今後モンスターハンターワイルズの開発元のカプコムやドライバーなどを提供するNVIDIAやAMDも市場からのフィードバックに基づいてパフォーマンス最適化を施すと考えられますが、現時点ではミドルレンジやハイスペックなPCに関わらずパフォーマンスに不満に感じる点が多く残されている点は注意が必要と言えそうです。ただ、モンスターハンターワイルズに関しては何度もβテストなどを行っていた中でパフォーマンス関係の最適化が済んでいないのは少々残念と言えます。

ソース

Monster Hunter Wilds PC – Profound Perf Problems Must Be Addressed | Digital Foundry

https://www.youtube.com/watch?v=0yhacyXcizA

Monster Hunter Wilds on the RTX 5080 – A Solid Candidate for the Most Unoptimized Game of 2025 | MxBenchmarkPC

https://www.youtube.com/watch?v=kUsLUP4tsSw&t=1s

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
プロフィールはこちら

コメント

コメント一覧 (3件)

  • 画質悪いの俺だけじゃなかったーよかったー
    RTX3060の環境だけどエルデンリングと差がありすぎて。同じ3Dアクションなのに画質も滑らかさも。

    そしてここから良くなることが出来るのか?未知の領域で半信半疑でありますね…

  • あれだけPC持ち上げられたのにこの結果か
    無駄に価格も高騰してるし、やっぱりゲームはゲーム機でやるのがコスパも安定性もあっていいわ
    ただしネットワークエラー、おまえは許さん

  • 解析勢の情報によれば、Denuvo、および自社製の2つのDRMを重ね掛けしていることが明らかにパフォーマンスに悪影響を及ぼしているとか

コメントする

目次