MicronがDDR4の生産終了を明らかに。DDR4は供給不足と価格高騰へ
メインメモリーの規格の1つであるDDR4は2014年から登場し、2025年現在最新鋭のDDR5に比べて容量あたりの単価が安価であることから、AMDのソケットAM4やIntelのLGA1700などではいまだに使われている規格の1つになっています。
ただ、規格自体が登場から10年以上が経過し、後継のDDR5が主流になりつつあることや、HBMなどDDR4より儲かる製品へシフトする必要があることから2025年上半期にはサムスンとSK HynixはDDR4を遅くても2026年上期までに生産終了することを表明していました。一方で、残り1つの大手DRAMメーカーであるMicronも2026年上期までにDDR4の生産を終了することを明らかにしました。
Micronは同社の顧客に対してDDR4が2025年終わりから2026年にかけて生産終了ステータスに変更されるとする通知を一斉に送り始めたとのことで、コンシューマー向けにおいては今後はサムスンやSK Hynix、Micronと言った大手が製造するDDR4は一掃され、中国メーカー製に置き換わっていく予定とのことです。
ただ、大手3社の供給能力に対して中国メーカーの供給能力はあまり大きくは無いとみられており、Micronの最高事業責任者のSumit Sadana氏は「DDR4は今後深刻な供給不足に陥り、最終的にはDDR5よりも高価になる可能性がある」とし、DDR4の供給価格が近いうちに大きく値上がりする可能性を示唆しています。
DDR4に関しては大手3社が撤退した後はコンシューマー向けには上述の通り、中国の小規模メーカーが作る製品が出回ると見られていますが、これらのメーカーの供給能力は限られていることや品質面で劣ることからMicronが言うようにDDR4の供給不足が顕著となり価格高騰が予想されます。そのため、例えば今後数年ほどAMDのソケットAM4やIntel LGA1700などDDR4対応製品の使用を考えている人は今ならまだDDR4が安価に販売されているため、予備として購入しておいても良いかもしれません。
一方で、これから自作PCなどを組み当てる場合にはDDR4の入手性を考えて、安価でもAMDソケットAM4やDDR4対応のLGA1700マザーボードには手を出さず、DDR5対応のAMDソケットAM5やIntel LGA1700マザーボードなどを購入することを強くお勧めします。
The end of an era — DDR4 production to essentially end this year, Micron the final domino to fall | Tom’s Hardware
コメント
コメント一覧 (1件)
> 価格高騰へ
「お前は今までRyzenで使えるUnbuffered ECCメモリーが廉価で提供されたのを見たことがあるのか?」
ゴゴゴゴゴゴゴ
「いや、君も『ゴゴゴゴゴゴゴ』ぢゃなくて」