MetaMaskの拡張機能にSSDを消耗させるバグ。SSDに1日200GB以上書き込む
暗号資産ウォレットとして世界中で広く利用されている「MetaMask」はGoogle ChromeやMicrosoft EdgeなどChromiumベースのブラウザー向けに拡張機能としても利用可能で、仮想通貨を利用したオンライン上の取引などで広く使われています。しかし、どうやらこのMetaMaskのChrome用拡張機能でSSDなどに対して1日に200GB以上ものデータを書き込み続けてしまうと言う報告が相次いでおり、SSDの寿命を大きく縮めることが懸念されています。
この問題は少なくとも2025年5月から存在していることが明らかになっており、GitHubに投稿された情報によるとMetaMaskが3か月で25TBものデータを書き込んでいるとされています。これは1日あたり277GBもデータを書き込んだことになります。また、この書き込みは拡張機能でログアウトしていても続くとのことで、MetaMaskの拡張機能をインストールしている限り、SSDの寿命を縮めてしまう懸念があるとのことです。
なお、MetaMaskを運営するConsensys社は仮想通貨系を扱うメディアのCointelegraphに対し、このバグの存在を公式に認めました。同社の広報担当者は、「少数のMetaMaskユーザーから報告された異常に高いディスク活動を認識している」とコメント。この問題は主に「非常に大きなステートを持つユーザーに影響を与える」とし、現在「ステートサイズを削減する戦略を検討している」と述べています。コメントから非常に大きなステートサイズを持っているユーザーが不具合に遭遇しやすいとのことで、特に仮想通貨での取引を多用するユーザーほどこの不具合に遭遇する可能性は高まるようです。
しかし、現時点でこの不具合を修正するアップデートの提供時期については明らかにされていないため、MetaMaskのChrome拡張機能の利用頻度が少ないようであれば一時的に機能を無効化するか、アンインストールを検討した方が安全かもしれません。
Fix incoming for MetaMask bug that’s slowly killing solid-state drives | Cointelegraph
https://cointelegraph.com/news/metamask-bug-wearing-out-solid-state-drives
Bug: Abnormal disk writing, 5 mb/s 24/7 #33879 | Github
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