Intel Lunar Lake搭載 MSI Claw 8 AI+ の性能は高め。ROG Ally Xを20%超える性能に
IntelのLunar Lake CPUはCore Ultra 200Vと言うシリーズ名で2024年9月頃に発売された薄型ノートPC向けCPUになっていますが、このCPUに関してはQualcommのSnapdragon Xシリーズを意識したモデルになっており、電力効率に特化したCPUになっています。また、内蔵されているGPUに関してはBattlemage世代に刷新されており、こちらも電力効率に特化した設計で性能が比較的高いことも明らかになっていますが、このLunar Lake世代の中で上位CPUであるCore Ultra 7 258Vを搭載したハンドヘルド型ゲーム機、MSI Claw 8 AI+のゲーミング性能が明らかになり、ハンドヘルド型ゲーム機において高い性能などから一定の地位を獲得していたASUS ROG Allyを大きく超える性能を持つことが明らかになりました。
MSI Claw 8 AI+は上述の通りCore Ultra 7 258Vを搭載しており、このCPUは4P+4LPEの8コア構成で、TDPは17W、ブースト時は最大37Wで動作するCPUになっています。内蔵GPUにはArc Graphics 140Vと呼ばれるBattlemageアーキテクチャーベースのものが備わっており、Xe2コアは8コア搭載し、これらを合計32GBの容量を持つLPDDR5X-8533MT/sの高速メモリで組み合わせられています。
そんなMSI Claw 8 AI+ですが、合計22タイトルでASUS ROG Ally Xとゲーミング性能を比較した結果、TDP 17W設定においては全タイトル平均で20%高いフレームレートを記録しているとのことです。今回の比較では両者共にTDPが17Wに制限されているため、30Wなどより高いTDPに設定した際にはROG Allyに対する性能差が顕著に現れる可能性がありそうです。
現状ハンドヘルド型ゲーム機に関してはROG Ally Xが最強のデバイスになっていますが、このMSI Claw 8 AI+にその座を譲ることになる可能性が高くなっています。また、Claw 8 AI+に関してはメモリーを32GB搭載するほか、同じハードウェア構成で画面サイズを7インチに小型化し価格を抑えたMSI Claw 7 AI+もラインアップしているため、先代のClaw A1Mは投げ売り状態でしたが今世代では比較的好調な販売台数が期待できると言えそうです。
ただ、AMDではRDNA3.5世代の内蔵GPUを搭載したハンドヘルド型ゲーム機用APUのRyzen Z2 ExtremeをCES2025で発表予定で、同時にROG AllyやLenovo Legion Goの後継モデルが登場します。そのため、これらモデルに対してMSI Claw 8 AI+が優位性を維持できるのか、今後注目を集めそうです。
MSi Claw 8 Ai + Hands On first Impressions! | ETA PRIME
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