9月2日に発表されたIntelの第11世代Coreシリーズである『TigerLake』と新世代内蔵GPUであるXeアーキテクチャーを採用した『Iris Xe』。そんな最新の『TigerLake』と『Iris-Xe』を搭載した小型PCであるNUCがIntelからもうすぐ登場するようです。
Xeを搭載し、法人向けモデルから登場
9月2日に発表された、第11世代Intel Coreシリーズ。それらを搭載したIntel製の小型PCであるNUCの法人向けモデルである『NUC 11 PRO』シリーズがまもなく発表されます。
なお、コンシューマー向けの『NUC 11 Performance』はその後に登場する予定です。
4コア8スレッドのCore i7 3.0GHzまで選択可能
NUC 11 PROでは、最高スペックでは第11世代(TigerLake)Core i7 1185G7プロセッサを選択可能となっています。このCPUでは4コア8スレッドで、ブーストは最大4.8GHz、定格では3.0GHzでTDP 28Wとなっています。また、内蔵GPUは『Tigerlake』の売りでもあるXeアーキテクチャーを採用した『Iris Xe』が搭載されています。
CPU | コア/スレッド | 定格 | 定格消費電力 | Boost | 内蔵GPU |
Core i7-1185G7 | 4C/8T | 3.0GHz | 28W | 4.8GHz | Xe-LPG |
Core i7-1165G7 | 4C/8T | 2.8GHz | 28W | 4.7GHz | Xe-LPG |
Core i5-1145G7 | 4C/8T | 2.6GHz | 28W | 4.4GHz | Xe-LPG |
Core i5-1135G7 | 4C/8T | 2.4GHz | 28W | 4.2GHz | Xe-LPG |
Core i3-1115G4 | 2C/4T | 1.9GHz | 15W | 4.1GHz | UHD |
最大4画面接続と8K@60Hz出力に対応
『Iris-Xe』搭載モデルではXe-LPGと呼ばれる内蔵グラフィックスが搭載されており、HDMI2.1に対応しているため、8K@60Hzの画面出力が特殊なハードウェア追加なしに実現できます。また、HDMIを2出力、DP機能付きのUSB 3.2 Gen2を2出力搭載しているため、すべてに画面を繋ぎ4画面出力で表示する事も可能になっています。
M.2を2スロットとWiFi6、最大64GB DDR4-3200に対応
強化されたCPUやグラフィックス機能の他に、拡張性も小さいながら強化されています。
拡張スロットはNVME SSD等に利用できるkey Mとその他用途に使用するkey Bの2つを搭載しています。
WiFi機能では、最新のax規格などに対応したWiFi6を搭載しています。
メモリーでは、最大64GBのDDR4-3200まで対応しているとの事です。
IntelのNUCシリーズはコンパクトで低騒音、低発熱な筐体でありながら、高性能なCPUも選択可能な事からホームサーバー用途や出張先のホテルでテレビに繋いで仕事など様々な用途で使える製品です。ニッチな商品がら、最新CPUが登場する度にIntelがアップグレード版を発売してくれるため、世界中で一定の需要があると考えられます。
今回のアップグレードではXeアーキテクチャーを採用した『Iris Xe』が搭載されるためグラフィックス性能は大幅に上がっており、軽いゲームであればプレイが出来てしまいます。そのため、コンシューマー向け製品が発売された際には価格次第ではあるものの人気商品になるのではと考えられます。
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