Intel Core i7-13700Kのベンチマーク出現。Core i9-12900K並みの性能に

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Intelでは第13世代デスクトップ向けCPUを2022年秋ごろから発売を予定しており、その試作品であるES品が多くのマザーボードメーカーやリーカーの手に渡り始めています。その中でCore i9-13900KやCore i5-13600Kについてはベンチマーク結果が出現していますが、今回この中でハイエンドモデルとなるCore i7-13700Kのベンチマーク結果が出現しました。

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ハイエンドCPU、Intel Core i7-13700K

Intelでは2022年10月17日に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sを発売予定で、この製品は同時期にAMDから登場予定のZen 4アーキテクチャー搭載のRyzen 70000シリーズに性能面で対抗を目的に性能面ではL2キャッシュの大容量化や動作クロックの向上などが予定されています。

このRaptor Lake-SではミドルレンジのCore i5-13600K、最上位モデルとなるCore i9-13900Kについては既にベンチマーク結果がリークとして出現していましたが、今回ハイエンドモデルとなるCore i7-13700Kのベンチマーク結果がGeekbench上に登場しました。

Core i7-13600KはCore i9-12900K並みの性能に

ベンチマークは第12世代CPUと共に登場したASRock Z690 Steel Legend WiFi 6Eと呼ばれるハイエンドマザーボードに載せられていますが、メモリーは32GBのDDR4で構成されています。OSはWindows 10で行われています。

Core i7-13700Kの仕様としては16コア24スレッドで、8コアが高性能なP-Core、8コアが効率重視のE-Coreで構成されており、ベースの動作クロックは3.4 GHz、ブースト時の動作クロックは5.3 GHzが記録されています。

コアの構成としては現行世代のCore i9-12900KのP-Core8コア、E-Core8コアの合計16コア、24スレッドと同じになっています。

この仕様で行われたベンチマーク結果としては、シングルコアは2090pt、マルチコアは16542ptが記録されています。

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Core i7-13700Kの結果は現行のIntel最上位CPUであるCore i9-12900Kに比べるとシングルコアは5%上回り、マルチコアは4.5%劣る程度に抑えられており、製品版に向けて更なる最適化が行われればCore i9-12900Kのベンチマークスコアを上回る可能性は高いと見られています。また、実際にゲーミングや動画エンコード、3DCGのレンダリングなど多くの用途ではCore i7-13700KとCore i9-12900Kについては同等レベルのパフォーマンスを発揮すると考えられます。

AMDの最上位CPUであるRyzen 9 5950Xと比べるとCore i7-13700Kはシングルコアが24%上回っており、マルチコアにおいては同等性能になっていますが、こちらもES品である事から製品版として登場する頃にはRyzen 9 5950Xを上回る性能を発揮する可能性が高いです。

Core i7-13700Kの前期モデルとなるCore i7-12700Kと比べるとシングルコア10%、マルチコアは17%と大幅な向上が見込まれていますが、Core i5-12600KからCore i5-13600Kの38%の向上に比べるとインパクトが若干薄くなっているため、同じCore i7でAlder Lake-SからRaptor Lake-Sに乗り換えるほどにはなっていません。ただ、これから新たにPCを組むのであればCore i7-13700Kの性能があれば恐らく3年ぐらいは多くの用途においては不自由の無いPCを構築できるような出来になっています。

 

IntelのRaptor Lake-SについてはP-CoreのRaptor CoveのL2、L3キャッシュ大容量化などにより性能が大幅向上している他、Alder Lake-Sに対してE-Coreが倍増されておりシングルコア性能のみならず、マルチコア性能が大幅に強化されています。そのため、グラフィックが優れた最新のゲームや4K動画の簡単な編集であればCore i5-13600Kでも十分ですが、最新ゲームや4K動画や3DCGレンダリングを長期に渡って現役で使いたいという用途であればCore i7-13700Kなどが良い選択肢になるかもしれません。

今回のRaptor Lake-SではさらにB660などAlder Lake-S向けに登場したミドルレンジマザーボードも対応しているため、1万円前後で買えるB660などでマザーボードのコストを抑え、その分GPUやCPUへコストを割り振るなど可能となるため、Intel製CPUの値上げと言う話もありますが、システム全体としては案外安めな価格でPC構築が可能となるかもしれません。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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