IntelではまもなくディスクリートGPUのArc Alchemistシリーズのリリースを控えていますが、今回このラインアップ詳細と価格情報についてリーク情報が出現しました。
Arc A(Alchemist)シリーズ
Intelでは当初、2021年頃にディスクリートGPUであるArc、その第一世代製品であるAシリーズ(Alchemist)をリリース予定としていましたが、サプライチェーン上の問題やGPUドライバーの開発遅延により発売が大幅に遅れ2022年に入ってからも具体的にいつ発売になるのか明確にはなっていませんでしたが遂に発売については目処がたったようで、最近では上位モデルであるArc A750について発表がありました。
そんな、Arc Aシリーズですが、wccftechが各ラインアップのTDPとメモリー構成、価格情報が記載されたスライドを独占入手したようです。
最上位モデルはGeForce RTX 3060 Tiに近い性能。価格は5.6万円以下で登場
最上位モデルのArc A770についてはTDPは225W、VRAM容量は16GBまたは8GBで構成され、性能面ではNVIDIAのGeForce RTX 3060 TiとRTX 3060の間、対RadeonではRX 6650 XTとRX 6600の間に位置するようです。また、Arc A750についてはRTX 3060ほぼ同等性能で高い売上が期待できるアッパーミドルからミドルレンジ帯製品を重視した構成になっています。
価格についてはArc A770は399ドル近辺、日本円で5.6万円付近での登場になると見られており、GeForce RTX 3060 Tiの6万円台後半という価格よりは安くなるようです。
また、Arc A750については4.2万円程度になると見られており、こちらもRTX 3060の4万円台後半より競争力のある価格での登場を予定しているようです。
エントリー向けとしては、RTX 3050と同等レベルの性能となるArc A580を用意しており、TDPは175W、VRAM容量は8GBで価格帯は3万円前後での販売になると見られています。
ローエンド向けにはすでに中国などで販売が開始されているArc A380の他にArc A310の発売も予定されており、Arc A310に関しては性NVIDIAのGTX 1050程度、最近NVIDIAが発売したGTX 1630並の性能でありながら価格は1万円に抑えられており、ValorantやCS:GOなど比較的軽いタイトルであれば快適にプレイが可能になると見られています。
Arc AシリーズについてはNVIDIAやAMDが次世代製品を控える中での登場となるため、価格はかなり抑えられた設定になっています。また、ラインアップ的にはもともと、最上位のArc A770に関してはGeForce RTX 3070を超えると言われていましたが、おそらくArc Aシリーズの登場が遅れたことや、NVIDIAがRTX 4070以下のモデルに関しては2023年以降ではないと新製品を投入しないという事を考え、Arc A770をGeForce RTX 3060 Tiと同等レベルの性能かつ価格はRTX 3060 Ti以下に抑え、例えRTX 4000シリーズが出現しても競争力が大きく落ちないようにしている可能性があります。ただ、AMDはRadoen RX 7000シリーズでシェアを取るためミドルレンジを比較的早い段階で登場させるという噂もあるため、Intelの戦略通りになるのか気になるところですね。
どちらにせよ、ミドルレンジ帯でコスパの良いグラフィックカードを探しているユーザーにとってはRTX 4060などの登場がまだまだ先であることから、Arc A770やA750は良い選択肢になるかもしれません。
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