Intel Nova Lake-S のラインアップがリーク。上位モデルはTDP 150Wで最大52コアに
Intelは2026年後半に次世代デスクトップ向けCPUであるNova Lake-S世代のCore Ultra 400Sシリーズを発売すると見られていますが、今回このNova Lake-Sとして登場する各モデルのコア数などのラインアップ情報がリークとして登場しました。
New Intel Desktop CPUs coming..🧐🧐🧐
— chi11eddog (@g01d3nm4ng0) June 16, 2025
150W for Core Ultra 9/7. Core Ultra 5 125W. pic.twitter.com/mW0MS2lKM9
リーカーのchi11eddog氏がNova Lake-S世代のCore Ultra 400Sシリーズとして投入されるCPU各モデルのコア数やTDPなどを明らかにしています。
各モデル | P-Core | E-Core | LPE-Core | TDP |
---|---|---|---|---|
Core Ultra 9 | 16 | 32 | 44 | 150W |
Core Ultra 7 | 14 | 24 | 4 | 150W |
Core Ultra 5 (上位) | 8 | 16 | 4 | 125W |
Core Ultra 5 (ミドル) | 8 | 12 | 4 | 125W |
Core Ultra 5 (下位) | 6 | 8 | 4 | 125W |
Core Ultra 3 (上位) | 4 | 8 | 4 | 65W |
Core Ultra 3 (下位) | 4 | 4 | 4 | 65W |
Core Ultra 400Sシリーズでは全体的にコア数が大きく増やされる見通しで、8P+16EのComputeタイルを最大2基搭載することでCore Ultra 9や7と言った上位モデルとミドルレンジ以下のモデルで差別化を図る構成となります。
最上位モデルとなるCore Ultra 9では8P+16E構成のタイルを2つ搭載することで16P+32E、加えてSoCタイルに含まれる4LPEを合わせて合計52コア構成になります。これは現行のCore Ultra 9 285Kの8P+16Eに対してP-CoreとE-Coreがそれぞれ倍増し、さらにLPE-Coreが4コア追加されるなどコア数は2倍以上に増え、大幅なスペックアップが図られています。ただ、その背反として消費電力は増える見通しで、TDPは現行の125Wから150Wに引き上げられます。
上位モデルのCore Ultra 7もCore Ultra 9同様にComputeタイルを2基搭載しますが、一部コアが無効化されており、14P+24E+4LPEで合計42コアで計画されています。現行のCore Ultra 7 265Kは8P+12E構成であるため、P-Coreは1.75倍、E-Coreは2倍とこちらもCPUのコア数が2.1倍に増えていますが、TDPも125Wから150Wに引き上げられます。
ミドルレンジモデルはComputeタイルを1基のみ搭載する仕様になっており、Core Ultra 5の最上位モデルは8P+16E+4LPEとなります。同モデルはCore Ultra 5 245Kの後継モデルになると考えられますが、同モデルは6P+8E構成であるため、P-Coreは2コア増に留まりますが、E-Coreは倍増し、CPU全体でもコア数は倍増となっています。ただし、同モデルはTDPは125Wに据え置かれる見通しです。
Core Ultra 5の下位モデルとしては8P+12E+4LPE、6P+8E+4LPE構成のモデルも用意される見通しですが、Core Ultra 5 235やCore Ultra 225に比べてもP-Coreは2コア増し、E-Coreは倍増と言う構成になっており大幅な性能強化が見込まれます。ただ、TDPに関してはCore Ultra 5下位モデル含めて125に増える見通しで、現行の65Wから大きく増えることになります。
今回のCore Ultra 400SシリーズではArrow Lake-S世代のCore Ultra 200Sでは投入されていなかったエントリー向けのCore Ultra 3シリーズも投入される見通しで、4P+8E+4LPEまたは4P+4P+4LPEの2モデルが計画されています。これらはエントリー向けとしてラインアップされますが、コア数だけで見ると6P+4EのCore Ultra 5 225に近い仕様で、エントリー向けとは言えかなり高い性能が期待できるスペックになっています。
なお、今回のCPU構成ではCore Ultra 7以上はCPUタイルを2つ搭載したCPUになりますが、ゲーミングで重視されるレイテンシなどを考慮するとCore Ultra 5の上位モデルが最も高いゲーミング性能を持つと言えそうで、コストパフォーマンスがかなり高い製品になるかもしれません。一方で、Core Ultra 7やCore Ultra 9に関してはAMDのRyzen 9 9950Xや将来的に登場する24コアのZen 6 CPUに対抗する製品になると言えるのですが、Nova Lake-Sで再びコンシューマー向けで人気を回復できるのか注目が集まります。
chi11eddog | X
コメント
コメント一覧 (1件)
i5-12400のTDP(=PL1)が65W、最大ターボパワー(=PL2)の設定が117 Wなので、TDP150Wという事は最大270Wぐらいになる予想?
360mmラジエーターの簡易水冷でも冷やしきれるのかしら。