Intel Nova Lake-S の性能はシングルコアが10%、マルチコアが60%の大幅向上予定
Intelは2026年に現行のデスクトップ向けに発売しているArrow Lake-Sの後継モデルのNova Lake-Sの発売を予定しており、すでに最大52コア構成になることや、3D V-Cacheに似た構造を採用したモデルの投入など現行のArrow Lake-Sでの苦戦の反省を活かしたかのようなスペックが明らかにされていますが、今回IntelがこのNova Lake-Sで目指そうとしている性能の大まかな数字に関するリーク情報が新たに登場しました。

Gamer.Keep.Loading氏によってリークされた画像によると、IntelのNova Lake-Sは現行のArrow Lake-Sに対してシングルコア性能は約10%向上するとのことです。この性能の向上幅はRaptor Lake-SからArrow Lake-Sに刷新された際に記録されている8%よりも大きな数字になっており、非常に高いシングルコア性能を発揮すると見られています。
加えて、マルチコア性能もIntelはArrow Lake-Sに対してNova Lake-Sの性能は60%向上するとのことで、これは特に16P+32E+4LPEの合計52コアと言うモンスター構成によって実現するものと考えられ、仮にこの通りの性能が出る場合は例えばCinebench R23などでは32コアを搭載するRyzen Threadripper 7970Xをも超える性能を実現すると考えられます。
Intelは資料では他に『Leadership Gaming Performance (ゲーミング性能でリード)』とゲーミング性能に焦点を当てていることも明らかになっているため、Arrow Lake-Sが販売面で苦戦する理由の1つであったゲーミング性能が大きく向上することが挙げられるとのことです。
実際に、Nova Lake-SではAMDの3D V-Cacheに似たbig Last Level Cache (bLLC)と呼ばれるキャッシュを搭載する見込みで、特にメモリーレイテンシー面で有利な8P+16Eや8P+12Eを単体で搭載するモデルに関してはArrow Lake-Sに対するシングルコア性能の伸び率よりも高いゲーミング性能を発揮する可能性もあります。
このNova Lake-Sは冒頭の通り、2026年下半期に発売を予定していますが、同時期にはAMDのZen 6アーキテクチャを搭載するRyzenも発売されると言われています。現状のArrow Lake-SとZen 5の勝負においては特にゲーミング性能においてはZen 5が有利な状況で販売面も同様ですが、このNova Lake-Sで再びIntel有利な状況に変えることができるのか注目が集まります。
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コメント
コメント一覧 (1件)
intelは、製品が出てきてからでないと性能は判断できないからなぁ
昨年も鳴り物入りで市場に投入された製品があれれ~?みたいな状態だったし、事前情報のリークはIntelお得意の広報でもあるので製品がでてから判断になると思う。