Intel Nova Lake-AX が開発中。内蔵GPUを強化しAMD Halo APUに対抗
Intelは新アーキテクチャーを採用したNova Lake世代のCPUを2026年に投入予定で、現時点ではデスクトップ向けのNova Lake-S、ノートPC向けにNova Lake-H/HX/Uなど現行のArrow Lake世代と同じラインアップになると見られていました。
しかし、AMDが高性能な内蔵GPUを搭載したStrix Haloなどを投入し、さらに2026年以降に投入されるZen 6アーキテクチャー採用製品でもMedua Haloなど同様の製品を計画していることからこれらに対抗するためにIntelも高性能な内蔵GPUを搭載したNova Lake-AXと呼ばれる新製品を新たに投入することが明らかになりました。
Preliminary
— Jaykihn (@jaykihn0) July 16, 2025
Nova Lake -AX
Intel関係の製品のリーカーであるJaykihn氏によるとNova Lake-AXと呼ばれる新製品を投入するとのことで、これらの製品には先進的なパッケージング技術であるFoverosを駆使し、大型なGPUダイやCPUコア、そして大容量キャッシュを1つのパッケージに統合した製品になると見られています。
具体的なスペックはまだ明らかにされていませんが、デスクトップ向けのNova Lake-S最上位モデルでは8P+16Eのタイル2つとSoCタイルを搭載することで、16P+32E+4LPEの最大52コア構成になると言われています。そのため、このNova Lake-AXがStrix Haloなどハイエンドモデルでの採用を目論むのであればデスクトップ向けと遜色のないコア数となる可能性があります。
Intelが内蔵GPUを強化した『Arrow Lake Halo』を開発中? 荷物目録に出現
Nova Lake-AX最大の特徴と言える内蔵GPUはGPUアーキテクチャーは最新鋭のXe3「Celestial」を採用し、GPUのコアであるXe-Coreは20コア以上は搭載すると見られています。なお、IntelはArrow Lakeでも内蔵GPUを強化したArrow Lake Haloと言う製品を計画していたと言われており、この製品ではXe-Coreを20コア搭載していたと言われています。
また、CPUやGPUの大幅強化に加え、Adamantineと呼ばれるキャッシュ機構も搭載される可能性があり、内蔵GPUでボトルネックになりがちなメモリー帯域幅の狭さを補う大容量キャッシュなども搭載される可能性があります。なお、デスクトップ向けNova Lake-SでbLLC(big Last Level Cache)と言う大容量キャッシュが搭載されると言われているため、Nova Lake-AXはこれらと同じまたは似たようなものになると見られています。
Nova Lake-AXはAMDのStrix HaloやMedusa Haloに直接的に対抗する製品になりますが、何よりノートPCで高負荷なゲームを快適にプレイできるなど自由度を飛躍的に高められる製品になりますので注目度の高い製品になると考えられます。ただ、発売時期に関してはデスクトップ向けNova Lake-Sなどが登場する2026年秋以降になるのは確実で、ノートPC向けの投入はデスクトップ向け投入の後に計画される傾向にあるため、現実的には2027年の春以降に正式発表となる可能性が高いと言えます。
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