Intel Raptor Lake Refresh無印モデルすべてのベンチマーク情報が登場。10%の性能向上へ
Intelでは2023年秋にRaptor LakeのリフレッシュモデルであるRaptor Lake Refreshのうち、オーバークロックが可能なハイエンドモデルの発売をしました。
このRaptor Lake Refreshでは先代モデルに対してCore i7を除いてコア構成などには変更は加えられておらず、動作クロックが200 MHz程度向上するなど変更が少ないモデルになっていますが、Intelでは先代のRaptor Lakeやその前のAlder Lakeと同じくハイエンドモデルの後にミドルレンジ中心としたメインストリームモデルの発売を2024年1月に予定しており、今回このメインストリームモデルとして登場するRaptor Lake Refreshの無印モデルすべてのベンチマーク情報が登場しました。
まずRaptor Lake Refreshの無印モデルのラインアップとしてはCore i9-14900、Core i7-14700、Core i5-14600、Core i5-14500、Core i5-14400そしてCore i3-14100の合計6モデルを基本とし、一部モデルでは内臓グラフィックスが無効化されたFバリアントやTDPを35Wに抑えた低電力版のTバリアントも登場します。
今回ベンチマーク情報が登場したのはこの合計6モデルの通常版になっています。
CPU | シングルコアスコア | マルチコアスコア |
---|---|---|
Core i9-14900 | 3046 | 16846 |
Core i7-14700 | 2886 | 18366 |
Core i5-14600 | 2785 | 16110 |
Core i9-13900 | 2711 | 16043 |
Core i5-14500 | 2675 | 14956 |
Core i7-13700 | 2627 | 14751 |
Core i5-14400 | 2557 | 13682 |
Core i5-14100 | 2537 | 9270 |
Core i5-13600 | 2431 | 12468 |
Core i5-13500 | 2404 | 12298 |
Core i5-13400 | 2284 | 10443 |
Core i5-13100 | 2247 | 7352 |
まずシングルコアの結果については平均で先代のRaptor Lakeの同等モデルに対して10%ほどのパフォーマンス向上が確認できます。これは動作クロックの向上によるもので、価格が同じであればよい傾向と言えます。
マルチコア時のパフォーマンスについてはCore i9-14900のベンチマークがCore i7-14700を下回っていますがこれはバランスプロファイルが選択されていたため低くなっています。ただ、これでもCore i9-13900より5%高い性能であるため、最高性能を出せる設定にすればさらに大きく伸びると考えられます。
Core i7-14700についてはE-Coreが先代より4コア増えていることもあり、25%の性能向上が記録されています。
ほかのCPUについても20~30%高い性能がベンチマークで記録されているため、先代モデルより高い性能であることは確実と言えます。
ただし、先代のRaptor Lake CPUのスコアについては発売されて1年程度経過しているため低いスコアも混じった平均値が採用されています。そのため、それらの誤差を加味すると実際は10%程度の性能向上に留まる可能性もありますので、今回の結果については参考程度にとどめる必要があります。
コメント