Intel Lunar LakeはApple M3を超える省電力性能を発揮。バッテリー持ちが30%上回る
IntelやAMD製CPUはx86アーキテクチャーを採用した製品であるため、一般的にはQualcommのSnapdragon XやApple MシリーズなどのArm系アーキテクチャーを採用するCPUに比べると消費電力が大きく、ノートPCで重視されるバッテリーの持ちは悪いと言われています。しかし、Intelがまもなく発売するLunar Lake世代のCore Ultra 200V搭載ノートPCでは、一般的なx86系アーキテクチャーを採用しているにも関わらず、この状況が大きく変わることがバッテリー持続時間を取り上げたLenovoのティザーで明らかになりました。
LenovoではLunar Lake世代の中で上位モデルとなるCore Ultra 7 258Vを搭載する薄型ノートPCの『Yoga Slim 7i Aura Edition』の発売を控えているのですが、このノートPCとバッテリーの持ちが非常に良いと評価されているApple M2搭載MacBook AirとM3搭載MacBook Airとの比較をしています。
テスト方法はシンプルで、150ニットの輝度でローカルビデオ再生機能に焦点を当て、H.264(1920×1080.24FPS)形式に基づくビデオサンプルをループ再生しています。
このテストの結果、M2とM3搭載MacBook Airは両モデル共に18時間台のバッテリー持続時間を記録していましたが、Lunar Lake搭載Yoga Slim 7iは24時間近く稼働し続けていたようで、MacBook Airに対して5.5時間、約30%という驚異的なバッテリー持続時間を示しています。
なお、今回のベンチマークは1つの一例であるため、どのような状況でもArm系CPUを上回るバッテリー持続時間を記録できるのかは定かではありませんが、今までのMeteor Lake世代のCore Ultra 100搭載Yoga Slim 7iでは動画再生時は12時間程度のバッテリー持続時間しか記録できておらず、MacBook Airの足元にも及ばない状態でした。しかし、Lunar Lakeでこの評価が一気に覆ると言えそうです。
特にLunar Lakeは今までと同じx86系アーキテクチャーを採用しているため互換性問題もないため、コンシューマー向けとしても良いですが、法人用途においても非常に人気のCPUとなる可能性があり、競争力低下に苦しむIntelの復活の一手となるかもしれません。
Yoga Slim 7i Aura Edition Lasted All-Day Playing Local Videos | Lenovo PC
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この分野で絶対王者だったAppleの陥落
この流れだとハイエンド高価格からミドルレンジ高価格が更に加速しそう