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Intelがハイパースレッディング(HT)の復活を表明。復活は「Razer Lake」以降?

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Intelがハイパースレッディング(HT)の復活を表明。コンシューマー向けはRazer Lake以降で搭載?

Intelは2008年に登場したCore iシリーズから長年、1つのコアで2つのスレッドを実行するハイパースレッディングを実装していました。しかし、2024年に登場したArrow Lakeでは今までハイパースレッディングが備わっていたP-CoreのLion Coveでは電力効率の向上を図ることを目的にハイパースレッディングが廃止されることになりました。

しかし、Intelが2025年7月25日の決算発表にて、Intel CEOのLip-Bu Tan氏がこのハイパースレッディングを巡り戦略の失敗を認め、今後の製品では再びハイパースレッディングを投入することを明らかにしました。

I have also taken steps to correct past mistakes regarding multi-threading capabilities on our P-cores (Performance-cores). I am also making progress on bringing in new leadership in our data center business and look forward to being able to announce these changes next quarter.

Intel CEO/CFO Earnings Call Comments

Intelは同社の決算発表にて収益を支えるサーバー向け製品の現状や課題に関するコメントの中でハイパースレッディングに関して廃止したと言う選択は誤りだったと認め、修正に取り組むことを明らかにしています。

Intelは2026年に投入予定のDiamond RapidsについてはArrow Lakeに搭載されているLion Coveの改良版のPanther Coveを搭載しますが、このCPUコアにはハイパースレッディングは搭載されていません。そのため、特に同時並行処理が要求されるサーバー向け製品においては競争力に懸念がありましたが、まだ発売されていない時点で既に軌道修正を明らかにするのは異例ですが、既に社内テストなどで性能が芳しくない様子が伺えます。

コンシューマー向けでのHT復活はかなり先?

今回のコメントはサーバー向け製品に焦点を当てたものですが、サーバー向けとコンシューマー向けのP-Coreは基本設計を共有しているため、サーバー向けで復活すれば、必然的にコンシューマー向けでも復活する可能性が極めて高いと言えます。

ただ、現時点でこのハイパースレッディングの復活はサーバー向けではDiamond Rapidsの後継で2028年投入のCoral Rapidsで実現すると見られています。

このCoral Rapidsは、コンシューマー向けCPUのRazer Lakeで採用されるGriffin Coveアーキテクチャをベースにすると噂されていますが、このRazer Lake自体、発売は2027年以降になると言われています。

そのため、仮にコンシューマー向けでハイパースレッディングが復活するとしても早くても2027年以降になると言え、2026年に登場が期待されているNova LakeではArrow Lakeと同じくハイパースレッディングは無い状態で発売されると考えられます。

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、加えて経済やマーケティングなどの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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