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Intelの最新鋭CPU「Xeon 6」の価格が崩壊。定価の半額で投げ売りされる

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Intel Granite Rapids Xeonが定価の半額以下で販売

Intelは2024年秋にコンシューマー向けのMeteor Lakeに搭載されるP-CoreであるRedwood Coveを搭載したGranite Rapids世代のXeon 6を発売しました。この中でフラッグシップモデルにあたる128コア、256スレッドのスペックを持つXeon 6 6980Pは発売当初は$17,800、日本円で約260万円ほどのメーカー希望小売価格(定価)が設定されていました。しかし、同CPU含む多くのXeon 6は発売から3か月後の2025年1月に大幅値下げが行われ、Xeon 6 6980Pも$12,460へ値下げを行いました。

この値下げ理由は競合AMDが発売したZen 5世代のEPYC Turinの存在がありましたがこの値下げ実施後もEPYC Turinに競争力の面で歯が立たないのか最近になりXeon 6 6980Pなどがメーカー希望小売価格に対してNeweggなどでは定価に対して半額以下となる$6,190で販売されていることが明らかになりました。

Neweggに掲載されているXeon 6 6980Pは一時的なセールではなく通常販売で$6,190、日本円で約100万円で販売されており、これは発売直後の定価に対しては65%、最新の定価に対しても50%引きと言う衝撃的な価格になっています。

この大幅な値下がりはアメリカのみならず欧州でも見られており、Geizhalsと言う価格.comのドイツ版とも言えるサイトでも5月頃までは€16,000で販売されていたXeon 6 6980Pが現在は€6,000ほどに 値下がりしているため、Intel側が非公式に価格改定などを行った可能性もあります。

Xeon 6の投げ売りの原因はAMDのEPYC Turin?

Granite Rapids世代のXeon 6は発売からまだ1年が経過しておらず、後継のDiamond Rapidsも2026年に登場すると言われていることから、このタイミングで定価が$17,800だった製品が65%も値下げされるのは異常事態とも言え、投げ売りされていると言っても過言ではありません。

投げ売りされてしまっている理由としてはAMDが同時期に発売したZen 5 CPUを搭載するEPYC Turinに対する競争力の無さと言え、特に性能面での差が今回の大幅値下げに大きく影響していると見られています。

性能はIntel自身はXeon 6 6980PはEPYC 9755に対して最大80%高速と謳っていますが、Phoronixがまとめたレビューでは128コアを搭載するEPYC 9755を2基搭載した構成ではXeon 6980P 2Pに対して39%、1P同士の比較ではEPYC 9755が18%リードするなど性能面でXeon 6 6980Pは大きく劣っている状態です。そのため、Intelとしては競争力の確保やシェア下落に歯止めをかけるため同CPUの大幅値下げに踏み切った可能性があります。なお、EPYC 9755はNeweggでは$7239で販売されているため、Xeon 6 6980Pの$6180でようやく同じ土俵に立てていると言える状況ですが、2026年登場のDiamond Rapidsまで大幅値下げを行わなければならない状況はIntelにとってはかなり苦しいと言えそうです。

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、加えて経済やマーケティングなどの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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