Intelでは2022年秋以降に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sを発売予定としていますが、この中で最上位モデルとなるCore i9-13900Kを6.0 GHzにまでオーバークロックしてベンチマークを行った結果が出現しています。
2022年秋以降に登場予定のRaptor Lake-S
Intelでは2022年秋頃を目途に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sを発売予定です。この製品では同時期にAMDが発売予定のZen 4アーキテクチャー搭載のRyzen 70000シリーズに対抗を目的に投入予定で、L2キャッシュの大容量化や動作クロックを6 GHz近傍にまで設定することで純粋なCPUパフォーマンスのみならず、ゲーミング時のパフォーマンスが大きく向上すると見られています。
今回、そんなRaptor Lake-Sの最上位CPUにあたるCore i9-13900KについてQS品を入手したXiaochun氏が6.0 GHzにまでオーバークロックし、その状態でCPU-ZやCinebench R23ベンチマークを計測した結果が出現しました。
Cinebench R23では4万点に迫るスコアに、CPU-Zもシングルコアは976ptを記録
今回出現したCore i9-13900Kは発売される最終品に近いES品となっており、冷却には大きさについて記載はありませんが普通のAIOが用いて最大6.0 GHzへのオーバークロックを達成しています。
Cinebench R23においては6.0 GHzでは無く、全コア5.5 GHzに動作クロックが設定された状態となっており、39365ptを記録しています。
このスコアはCore i9-12900Kで記録されている27488ptに対して約43%の向上となっています。また、24コア48スレッドでTDPが280WとなるRyzen Threadripper 5965WXに近いスコアとなっておりデフォルトの全コア動作時のブーストクロックに近い5.5 GHz状態でも非常に高いパフォーマンスを発揮するようです。
6.0 GHzで計測されたベンチマークはCPU-Zのシングルコアとなっており、こちらは977ptを記録しています。なおQS品のデフォルト状態では892.2ptとなっているため、約10%のスコア向上となっています。
前世代のCore i9-12900Kが819ptであることから6.0 GHzへのオーバークロック状態では19%、デフォルト状態で9%とこちらも前世代に比べて大幅なパフォーマンス向上を記録しています。
Core i9-13900Kを筆頭にRaptor Lake-S系CPUについてはGolden Cove系をベースとしたことや10nmプロセスの熟成によって6.0 GHzを超える動作クロックでも普通に使えるCPUのようです。
気になるのが6.0 GHzを超えた時の消費電力で、Core i7-13700Kでも243Wに達していたためこれがE-Coreを2倍積んでいるCore i9-13900Kとなると余裕で300Wを超えそうな気がするのですが、この辺りについてはどうなるのか恐らく近い内にリーク情報が出現すると考えられます。
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